川崎市で自動運転バスのレベル4実装に向けたプロジェクトが始動

川崎市は、国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」に採択され、都市部における自動運転バスの実装をテーマとした提案事業を開始する。本事業は、2024年8月から2025年2月までの期間で実施される予定だ。

深刻化する運転手不足の影響などから路線バスの減便が余儀なくされている川崎市では、市民生活への影響や都市の利便性低下が懸念されている。そこで、都市の利便性確保と持続可能な地域公共交通環境の形成を目指し、自動運転バスの実装に向けた取り組みを進めていく。

走行予定エリアは、川崎市内から大田区内、および川崎駅周辺の2カ所。具体的な走行ルートや時期などの詳細は、関係者との調整を踏まえ、2024年8月上旬に開催予定の事業概要説明会で発表される。

本事業で目指すのは、自動運転化レベルの定義において「レベル4」とされるもの。これは、システムが全ての動的運転タスクおよび作動継続が困難な場合への応答を限定領域において実行するレベルを指す。

川崎市では今後、実証走行に向けた関係者との調整を進めるとともに、レベル4モビリティ・地域コミッティを組成するなど、都市部における自動運転バスの実装に向けた取り組みを加速させていく方針だ。