FlashLabs、AI推論ゲートウェイでセキュリティ研究枠の申請受付を再開
FlashLabs株式会社は、米国のAI研究機関Continuum AIが開発し、同社が日本市場向けに独占提供するAI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」において、セキュリティ研究向けのアクセス枠「Orca Cyber Tier」の申請受付を再開した(2026年9月15日発表※1)。
通常のAIモデルに備わっている悪用防止の利用制限を外したモデルと関連インフラを、正当なセキュリティ研究や脆弱性調査などの用途に限定して提供する。
提供の背景と検証における課題
AIを活用した攻撃が報告されるなか、侵害行為だけでなく、利用料金を意図的に膨らませる「Denial of Wallet」のような手口も脅威として整理されている(※2)。一方で、防御側が検証を行う際には、AIモデルの安全設計によって脆弱性の再現や攻撃手法の検証に必要な依頼まで拒否される課題があった。
こうした状況を受け、Orca Cyber Tierでは用途と申請者を審査した上で検証用モデルと環境を提供する。対象を正当なセキュリティ業務に限定し、手動審査を行うことで悪用リスクを抑える設計となっている(※1)。
対象用途と審査体制
Orca Cyber Tierで想定されている用途は以下の通りである(※1)。
- 正当なセキュリティ研究
- レッドチーミング(攻撃者の視点で自社システムの防御を検証する取り組み)
- 脆弱性研究
- 認可された防御用途(自社システムの脆弱性診断など)
申請は、OrcaRouterの管理画面にある「Settings」内の「Security Research access」から受け付ける(※1)。審査は手動で実施され、企業や所属機関のメールアドレスによる申請であることや、正当な研究者・組織であることの明確さが確認される。OrcaRouterとの関係や実績がある場合はその点も考慮されるが、申請者の正当性と用途が確認できない場合は承認されない(※1)。
Orca Cyber Tierでは、データを保持しない設計(ゼロデータ保持)が維持される(※1)。メモリ上での審査はCSAMとCBRNに限られ、利用はAcceptable Use Policyに準拠した範囲に限定される(※1)。
同サービスでは、防御側が検証に使える選択肢の確保と悪用防止の両立を重視しており、申請審査や利用条件の継続的な見直しを通じて環境整備を進めるとしている。
OrcaRouterについて
OrcaRouterは、AIモデルへのアクセスを1つにまとめる中継サービスである。OpenAI互換のAPIを備え、Anthropic、OpenAI、Google Gemini、DeepSeek、Grok、Qwenなど200以上のLLM・生成AIモデルを単一のゲートウェイから利用できる。直近では、GPT-6 Astra、Claude Opus 5、Gemini 3.8 Flash、Grok 4.6、DeepSeek-V4.1-Flashなどの最新モデルがカタログに追加されている。
関連組織の概要は以下の通りである。
FlashLabs株式会社
- 本社所在地:東京都千代田区一番町10番8号
- 代表取締役:細井洋一
- 設立:2023年7月
- 事業内容:AI応用研究所(Human-AI Hybridで営業・CXの自動化・自律化。OSS音声モデルChromaの開発元)
- URL:https://www.flashlabs.ai/
Continuum AI
- 概要:次の10年の知能システムを支える基盤インフラを開発する研究機関(米国)
- 事業:OrcaRouterの開発・提供
- URL:https://www.continuum01.ai/
※1 「Orca Cyber Tier」の申請受付再開・対象用途・申請方法・審査・取り扱いに関する記述は、OrcaRouter公式Xアカウント(@OrcaRouter)での発表(2026年9月15日)および同日の公式案内画像、ならびに管理画面の案内(FlashLabs株式会社確認・2026年9月21日時点)に基づきます。審査基準および利用条件は変更される可能性があります。 ※2 「Denial of Wallet」を含む脅威の分類は、OrcaRouter公式ドキュメント『AI Threat Report 2026』(FlashLabs株式会社確認・2026年9月21日時点)に基づきます。
本記事はFlashLabs株式会社の発表をもとに作成されています。
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