OrcaRouter、Omacom Foundationの特別法人パトロンに参加
FlashLabs株式会社が日本市場向けに独占提供するAI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」は、Linuxディストリビューション「Omarchy」を支援する非営利財団「Omacom Foundation」の上位協賛枠「Distinguished Corporate Patron(特別法人パトロン)」に参加したことを発表しました。参加に伴い、OrcaRouterは15万米ドル相当のAI利用クレジット(トークン)を財団に提供します。財団はこのクレジットを主にセキュリティ特化モデルの利用に充て、セキュリティチームおよびカーネルチームの業務に活用する方針です。
協賛の概要と提供クレジットの活用
OrcaRouterが参加した「Distinguished Corporate Patron」は、Omacom Foundationが定める上位の法人向け協賛枠です。協賛条件である「年間10万米ドルを3年間、または15万米ドル相当のトークン(追加で補充するオプション付き)」に基づき、トークンの提供という形式で協賛を行います。
Omacom Foundationは2026年8月に設立された米国の非営利財団で、「Ruby on Rails」の開発者や37signalsの共同創業者として知られるDavid Heinemeier Hansson(DHH)氏らが中心となって開発するLinuxディストリビューション「Omarchy」の開発・保守・普及を支えています。設立者のDavid Heinemeier Hansson氏は、今回の参加について「同社は当財団の戦略的トークン準備金に15万米ドル相当のトークンを寄付してくれました。これらのトークンは主にOrcaRouter上で同社のセキュリティ特化モデルの利用に充て、とくにセキュリティチームとカーネルチームの業務に役立てる予定です」とコメントしています。
今回の取り組みの第一弾として、脆弱性の分析や再現、セキュリティ研究に向けて追加学習させたコーディングモデル「OrcaCyber Zero 1.0」が採用されました。
実在するソフトウェア脆弱性の再現を対象としたベンチマーク「CyberGym Level 1」(188のオープンソースプロジェクトに由来する1,507件が対象)において、OrcaRouterの発表によると同モデルは初回の試行で1,507件中1,478件(98.07%)を再現しました。なお、同ベンチマークの公式リーダーボードでは、結果は各チームが自ら評価して提出する形式であり、実行ごとに数値が変動し得ることや、上位ではスコアの小さな差が能力差を意味するとは限らないことが明記されています。
同モデルの主な仕様および提供条件は以下の通りです。
- コンテキスト:最大100万トークン、最大出力:12万8,000トークン
- 関数呼び出し(外部ツールの利用)、構造化出力、推論の強さの設定に対応
- OpenAI互換のAPIから利用可能
- 料金は入力100万トークンあたり3米ドル、出力100万トークンあたり5米ドル、キャッシュが効いた入力は100万トークンあたり0.3米ドル(手数料なし)
- 審査を経たセキュリティ研究者、レッドチーム、許可されたセキュリティテスト向けに限定提供(クローズドβ)
取り組みの背景と今後の展開
オープンソースソフトウェアの脆弱性対応は限られたメンテナに依存することが多く、発見から修正までの時間短縮が課題となっています。OrcaRouterは、サイバー能力を防御側に届けることを目指し、今後はより多くのオープンソースプロジェクトに「OrcaCyber」を開放して脆弱性の早期発見や修正を支援する予定としています。また、オープンウェイトのセキュリティモデルの公開を継続する方針です。
OrcaRouterを国内で独占提供するFlashLabs株式会社も、日本の開発者やセキュリティ研究者がこれらの取り組みを活用できるよう、情報提供と支援を続けていくとしています。
組織概要
FlashLabs株式会社
- 本社所在地:東京都千代田区一番町10番8号
- 代表取締役:細井洋一
- 設立:2023年7月
- 事業内容:AI応用研究所
- URL:https://www.flashlabs.ai/
Continuum AI
- 概要:米国のAI研究機関(OrcaRouterの開発・提供)
- URL:https://www.continuum01.ai/
本記事はFlashLabs株式会社の発表をもとに作成されています。
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