日立ソリューションズ、Google Workspace向け暗号鍵サービス提供
日立ソリューションズは、国内企業初となるGoogle WorkspaceのClient-Side Encription(CSE)機能用の暗号鍵サービスを提供する企業として、Google Cloudとパートナー契約を締結した。これにより、Google Workspaceでのファイルやメールの内容、Google Meetでの音声や画像情報を秘匿化し、第三者に閲覧させないようにすることが可能となる。日立ソリューションズは、このCSEの利用に必要な「鍵管理ソリューション for Google Workspace」を2024年4月11日から提供開始する。
企業におけるデータ共有とコミュニケーションの基盤は、どこからでも利用できるクラウド型のグループウェアが主流になりつつある。しかし、顧客情報や設計情報など機密性の高いデータを取り扱うため、自社の機密データのプライバシーをどのように守るかが課題となっていた。そこでGoogle Cloudは、Google Workspaceのデータをクライアント側で秘匿化し、Google Cloudを含む第三者から閲覧させないようにするCSE機能を強化している。
日立ソリューションズは、Google Cloudの販売パートナーとしてGoogle Workspaceを提供する一方で、20年以上にわたり社会インフラや企業のセキュリティ対策を支援し、独自開発の暗号鍵サービスも提供してきた。これからは、暗号鍵サービスでGoogle Workspaceをより安全に利用できるよう支援する。
また、情報漏洩を包括的に防止する「秘文」シリーズや海外向けブランド「Credeon」で、国産技術によるデータの秘匿化製品やサービスを提供してきた。これらのノウハウを活かし、「鍵管理ソリューション for Google Workspace」を提供することで、ユーザーがGoogle Workspaceをより安心して利用できるよう支援する。
「鍵管理ソリューション for Google Workspace」の特長としては、暗号鍵を日本国内で管理することが挙げられる。CSE機能は、ファイルの内容やメール、音声・ビデオデータ等をクライアント側で暗号・復号し、クラウドサービスには暗号化したデータを送る技術である。この暗号鍵は、日立ソリューションズが提供する本ソリューションのパッケージ製品を使ってユーザー自身で管理できる。
日立ソリューションズは、情報セキュリティ、制御セキュリティ、クラウドサービス、IoTと多岐にわたる分野で実績を積み上げてきた。これらのノウハウを基に、サービスの導入から運用まで支援していく。