Pepperが10歳に、老後と環境テーマの動画公開

ソフトバンクロボティクス株式会社は、人型ロボット「Pepper」が2023年6月5日に10歳の誕生日を迎えたと発表した。Pepperは2014年6月5日に誕生した身長121cmのコミュニケーションロボットで、人と自然な会話ができる親しみやすいキャラクターが特徴だ。

6月5日は「老後の日」と「環境の日」でもあり、Pepperはこれらのテーマに沿った特別な誕生日企画動画を公開した。「老後の日」編では、兵庫県の介護老人保健施設を訪問し、入居者やデイケア利用者と一緒に誕生日を祝うイベントを行った。ダンスグループ「パワーパフボーイズ」が「明日があるさ」の振り付けを担当し、参加者と一緒に踊った。

Pepperは全国150の介護施設で累計約100万人の利用者に対し、体操やゲームなどのレクリエーションを提供してきた。今後も機能向上と新機能開発を進め、介護施設が笑顔と活力に満ちた空間になるよう支援していく。

「環境の日」編では、Pepperが環境保護の大切さを伝えるため「グリーンダンスチャレンジ」に挑戦した。環境省のネイチャーポジティブキャラクター「だいだらポジー」と広報室のまちゃゆきさんと一緒に踊り、環境問題への意識向上を呼びかけた。

Pepperはこの10年間で進化を遂げ、ショップ、教育、介護など多くの場面で活躍してきた。介護向けPepperはChatGPTを搭載した会話アプリで新たなコミュニケーションの場を提供し、教育の場では全国約1,300の教育機関でプログラミング教育や環境教育に活用されている。

ソフトバンクロボティクスは、世界10カ国に21の拠点を構え、グローバルで製品を展開するロボットインテグレーター(RI)だ。今後もロボットトランスフォーメーション(RX)を追求し、人とロボットが共生する社会の実現に向けて邁進していく。