職場ハラスメント7割が見聞き、被害後の対応は

エフアンドエムネット株式会社が管理部門向けのビジネスメディア「労務SEARCH」にて実施した、10代以上の男女300人を対象とした職場のハラスメントに関するアンケート調査の結果が発表された。

調査によると、回答者の約7割が職場でハラスメントを見聞きした経験があり、5割以上が職場でハラスメントを受けた経験または不快な経験をしたことがあると回答。しかし、ハラスメントの境界線に関する認識については、62.3%が「認識しているつもりだが正しいかは自信がない」と答えた。

職場で受けたまたは見聞きしたハラスメントの種類としては、「パワーハラスメント」が最も多く、次いで「セクシャルハラスメント」「モラルハラスメント」と続いた。ハラスメントの行為者は「上司」「男性」「50代」が最も多かった。

ハラスメントを受けた後の対応として最も多かったのは「何もしなかった」で、会社に知らせなかった理由の1位は「会社が適切な対応をしてくれないと思った」からだった。また、職場のハラスメント防止対策の実施状況については、「わからない」と回答した方が最も多かった。

調査結果から、多くの企業ではハラスメントの明確化や適切な対応ができる体制の整備がいまだ不十分であることが伺える。事業主は必要な防止措置を講じ、従業員も業務上関わる人たちを尊重し、ハラスメントのない職場づくりを心がける必要がある。

出典:労務SEARCH
https://romsearch.officestation.jp/report/46575