グローバル・エレクトロニクス・アソシエーションがDMA評価ツールキットを刷新
エレクトロニクス関連企業が参画する国際標準団体であるグローバル・エレクトロニクス・アソシエーションは、エレクトロニクス業界向けのダブルマテリアリティ評価(DMA)ツールキットを刷新し、再提供を開始したと発表しました。本ツールキットは、サステナビリティや企業報告を取り巻く要件が変化する中、企業がダブルマテリアリティ評価の実施を進める際に活用できる最新のリソースです。
最新のCSRDやESRS動向を反映した改訂
改訂されたツールキットでは、「企業サステナビリティ報告指令(CSRD)」および「欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)」に関する最近の動向が反映されています。EUサステナビリティ・オムニバス・パッケージに関する最新の背景情報が盛り込まれるとともにガイダンスが簡素化されました。
また、トップダウン型とボトムアップ型の両方のアプローチに対応しており、インパクトマテリアリティのみの評価が求められる可能性のある組織向けのガイダンスも追加されています。企業は財務マテリアリティの包括的な評価を実施することなく、自社にとって重要なサステナビリティ上のインパクトを体系的かつエビデンスに基づいて把握することが可能です。
実践的な評価プロセスの展開と意思決定を支援
更新されたツールキットは、企業が実務に即した形でダブルマテリアリティを適用できるよう支援します。具体的には以下の取り組みをサポートします。
- ダブルマテリアリティの概念を実践的な評価プロセスへと展開
- 自社の事業活動およびバリューチェーン全体におけるサステナビリティ上のインパクト、リスク、機会を特定・評価
- 戦略策定、報告への対応準備、社内の意思決定を支援するため、重要性の高いテーマを優先順位付け
- サステナビリティ・コンテキスト・レポートを活用した、関連するサステナビリティのテーマ、バリューチェーンに関する考慮事項、潜在的なインパクトの検討
グローバル・エレクトロニクス・アソシエーションのサステナビリティ・ストラテジー担当シニアディレクターであるケリー・スキャンロン博士(Kelly Scanlon, DrPH)は、本ツールキットについて、サステナビリティやコンプライアンスなどの各チームが評価を新たに開始する場合や既存のアプローチを改善する場合などに活用できる体系的なアプローチを提供するものとしています。
対象となる業界分野と提供方法
本ツールキットは、エレクトロニクス製造エコシステム全体に関わるサステナビリティ、ESG、コンプライアンス、企業報告、リスク、サプライチェーン、調達、オペレーションなどの担当者を対象としています。対象分野には、EMSプロバイダー、プリント基板(PCB)および半導体メーカー、OEM、部品・ワイヤーハーネスメーカー、エレクトロニクス・サプライヤーのほか、産業機器、自動車、航空宇宙・防衛、医療用エレクトロニクス分野が含まれます。
グローバル・エレクトロニクス・アソシエーションの会員企業は、2026年12月31日までDMAツールキット(英語)を無料で利用できます。非会員企業はオンラインストアで購入可能です。なお、日本での展開開始時期は未定となっています。
詳細URL:https://www.electronics.org/evolve/materiality/dma-toolkit
グローバル・エレクトロニクス・アソシエーション(Global Electronics Association)は、エレクトロニクス産業のグローバル代表機関として、世界数千社以上の会員企業やパートナーと連携しています。旧称IPCから進化した同アソシエーションは、6兆ドル規模のエレクトロニクス市場に対応し、アジア太平洋、欧州、北米、中南米に拠点を置いています。
詳細URL:www.electronics.org
本記事はグローバル・エレクトロニクス・アソシエーションの発表をもとに作成されています。
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