AIメンタルパートナー「アウェアファイ」、長期記憶システム「AIメモリー」搭載

株式会社Awarefy(本社:東京都新宿区)は2024年8月22日、同社が提供するAIメンタルパートナー「アウェアファイ」に、生成AIを活用した長期記憶システム「AIメモリー」機能を搭載したと発表した。

「アウェアファイ」は、ユーザーの心に寄り添うAIパートナー「ファイさん」が、話を聞いたり客観的なコメントをすることで、ユーザーの悩みや心の問題解決をサポートするモバイルアプリ。今回リリースされた「AIメモリー」機能は、生成AIにおける「長期記憶」技術を活用し、ユーザーごとに記憶を蓄積して人間に近い対話を実現するもの。これにより、AIが唯一無二のパートナー(理解者)として存在し、信頼感や安心感を高めることが可能になったという。

生成AIによるチャットシステムでは、会話をスムーズに成立させるために、AIは会話の文脈(コンテクスト)に沿った応答を行う必要がある。コンテクストに沿うためには、「以前対話した内容」すなわち「記憶」を保持しておく必要があるが、現在世の中にあるAIを活用したチャットシステムの多くは、限定された会話単位(スレッド)に限り記憶しておく「短期記憶」を使用している。

一方、「長期記憶」は、過去のスレッドを横断した対話が可能であり、その中でユーザーの過去の行動や好みを覚え、それを対話に活用できる技術。アウェアファイの「AIメモリー」では、AIとの対話(テキストデータ)で得られる情報を長期記憶に必要な起点と定め、「最近の会話(フロー情報)」と「あなたについて(ストック情報)」の2層構造で記憶を管理する独自の仕組みを構築した。

同社取締役CTOの池内孝啓氏は、「AIの長期記憶の実装方法にはいくつかの手法があるが、公開されている手法や事例をそのまま採用せず、アウェアファイのユースケースに応えられるよう独自に応用・設計を行った」とコメント。今後も品質・機能の拡充を行い、ユーザーひとりひとりの「ここにしかいない」AIパートナーとして、生活のお役に立てるよう進化していきたいとしている。

valvix

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