Green CarbonとHCA、ネパールのグリーン肥料製造でカーボンクレジット創出へ連携
Green Carbon株式会社は、HIMALAYAN CARBON ASSET PVT. LTD.(以下、HCA)と、ネパールで計画されているグリーン肥料製造プラントを対象としたカーボンクレジットの創出および事業化に向け、MOUを締結した。Green Carbon取締役COOの妹尾聖人と、HCA ChairmanのPradeep SJB Rana氏により締結された。水力発電を活用したグリーン肥料の製造とカーボンクレジット開発を組み合わせ、ネパールにおける温室効果ガスの削減と低炭素型産業の発展を目指す。
水力発電を活用したグリーン肥料の現地生産を目指す
ネパールでは農業用の化学肥料の多くを輸入に依存しており、安定供給の確保が課題となっている。一方で同国には豊富な水力資源が存在することから、再生可能エネルギーを活用した産業振興が期待されている。
両社は水力発電を活用し、グリーン尿素および硝酸アンモニウムカルシウム(Calcium Ammonium Nitrate:CAN)を生産する大規模製造施設の開発を計画している。化石燃料に依存する従来の製造工程に比べて温室効果ガス排出量を削減し、持続可能な農業資材の現地供給を目指す。今後はパイロットフェーズとそれに続く開発フェーズを通じて、排出削減効果およびカーボンクレジット創出の技術的実現可能性を評価する方針だ。
主な協業内容と両社の役割分担
本MOUに基づき、両社は以下の分野を中心に協業を進める。
- 温室効果ガス排出削減ポテンシャルを評価するための包括的なカーボンプロジェクトの実現可能性分析
- 国際的に認知されたカーボンクレジット登録機関における認証制度および方法論の特定・比較検討
- プロジェクト登録に向けた支援およびProject Design Document(PDD)をはじめとする必要書類の作成
- ベースラインシナリオ、追加性および排出削減量の定量化(グリーン尿素製造によるCO₂排出削減、亜酸化窒素(N₂O)排出削減システムによる効果を含む)
- ネパール政府関係省庁との協議ならびに承認書(Letter of Authorization)、各種許認可、政府承認の取得対応
- 第三者検証機関によるモニタリングおよび独立検証の実施支援
- コンプライアンス市場およびボランタリーカーボン市場を対象としたマーケティング・事業化戦略の策定(長期的な先渡し購入契約やオフテイク契約締結を含む)
プロジェクトにおいて、HCAは資金調達、施設建設、日常的な運営を主導し、ネパール国内の政府関係機関との連携を担当する。Green Carbonはカーボン分野のリードアドバイザーとして、MRV(測定・報告・検証)や方法論の選定からクレジット収益化までを一貫して支援する。
段階的なクレジット創出と国際移転への対応
今後の展開として、フェーズ1からフェーズ4まで段階的に開発を進め、排出削減量の評価、プロジェクト登録、クレジット創出・事業化へとつなげる。
将来的にカーボンクレジットを国際移転する場合は、ネパール国内法令や国際基準、パリ協定第6条に基づき、必要に応じて相当調整(Corresponding Adjustment)を含む適切な手続きを実施する予定だ。
関係各社の概要
プロジェクトを推進する両社の概要は以下の通り。
Green Carbon 株式会社
- 代表者:代表取締役 大北 潤
- 所在地:東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
- 設立:2019年12月 12日
- 事業内容:カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
- URL:https://green-carbon.co.jp/
Himalayan Carbon Asset Pvt. Ltd.
- 事業内容:ネパールにおけるグリーン肥料事業の推進(水力発電と低炭素型産業技術を活用したグリーン尿素やCANの製造事業)および気候変動対策・自然環境保全活動
本記事はGreen Carbon株式会社の発表をもとに作成されています。
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