GMOイエラエ、台湾北科大・TTCと低軌道衛星セキュリティ研究でMOU締結
GMOインターネットグループのGMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社は2026年8月20日、台湾の国立台北科技大学および財団法人電信技術センターと覚書(MOU)を締結しました。低軌道(LEO)衛星のサイバーセキュリティに関する研究開発や、日本・台湾間の産学官連携プラットフォームの構築を目的としています。三者はリスクアセスメントやセキュリティ基準の策定・普及、人材育成を共同で進め、衛星システムにおけるセキュリティ水準の向上を目指します。
提携の背景と目的
高度2,000km以下を周回するLEO衛星は、低遅延・高速通信や高精細な地上観測が可能なことから利用が急速に進んでおり、世界の通信・デジタル基盤において重要な存在となっています。衛星産業が拡大する一方で、衛星システムに対する脅威の特定や、衛星特有の環境に適したセキュリティ検証手法の開発、設計・運用段階からのサイバーセキュリティの組み込みが業界の課題となっています。
今回の提携により、三者は技術交流と共同研究に向けた長期的な仕組みを構築し、衛星通信およびサイバーセキュリティ分野における日台連携の新たな機会創出を目指します。
共同で推進する3つの取り組み

提携を通じて、以下の3点に重点を置いた取り組みが進められます。
- LEO衛星のサイバー脅威を分析
衛星本体、地上管制システム、通信リンク、ユーザー端末、サプライチェーンに影響を及ぼし得る脅威を分析し、LEO衛星システムに適した脅威モデルやリスクアセスメント手法を構築します。
- LEO衛星に適したセキュリティ基準を策定
三者の専門性を組み合わせ、サイバーセキュリティ要件やリスクアセスメント手法、検証・妥当性確認の仕様を策定します。基準の採用・普及を進め、国際標準やベストプラクティスとの整合を図ります。
- 宇宙×サイバーセキュリティ人材を育成
共同研究や技術ワークショップ、研究者の相互派遣、人材育成プログラムなどを通じ、宇宙システムとサイバーセキュリティの両分野に精通した実務人材を育成します。
各代表者のコメント
国立台北科技大学の電算中心主任(准教授)Yu-Chih Wei氏は、学術研究と実務のニーズを結び付け、LEO衛星サイバーセキュリティに関する研究能力を強化するとともに、台湾における宇宙システム・サイバーセキュリティ分野の人材基盤強化につなげたい旨を述べています。
電信技術センター副CEOのHsuan-Yu Lin氏は、LEO衛星が次世代通信網やレジリエントな通信の実現に向けた重要な方向性であるとし、台湾での通信技術研究やサイバーセキュリティ検証の経験を活かして評価手法や基準の策定を推進し、産業の対応力強化に寄与したいとしています。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエの取締役CGOである林彦博氏は、衛星システムは従来の情報システムと異なる運用環境や攻撃対象を持つため複合的なアプローチが必要であるとし、これまで培った脆弱性診断や脅威分析の知見をLEO衛星分野に展開して実用性の高い技術を共同開発していく考えを示しました。
提携各組織の概要
- 国立台北科技大学(北科大)
台湾・台北市に位置する国立大学。7学部19学科を有し、半導体や情報通信分野の産学連携に注力。衛星通信システムを研究する「太空系統工程研究所」を設置しています。
- 財団法人電信技術センター(TTC)
2004年2月に設立された台湾の財団法人。通信規制政策や技術標準の研究を通じICT発展を支えるほか、情報通信製品の第三者試験・認証サービスを展開しています。
- GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社
GMOインターネットグループ株式会社の連結会社。脆弱性診断、ペネトレーションテスト、SOCサービス、フォレンジック調査などのサイバーセキュリティ対策サービスを提供しています。
本記事はGMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社の発表をもとに作成されています。
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