ファンペップが抗体誘導ペプチド次世代製剤の研究進捗を発表

株式会社ファンペップは、抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術研究において、POP Biotechnologies, Inc.の新規リポソーム製剤技術「SNAPプラットフォーム技術」の検討を行い、初期フェーズの研究でマウスを用いた動物試験において事前に設定したクライテリアを達成し、後期フェーズの研究を開始したと発表した。

抗体誘導ペプチドは、患者の体内で標的タンパク質に対する抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するペプチド治療ワクチンだ。ファンペップは、機能性ペプチド「AJP001」を強みとする抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術を活用して、様々な標的タンパク質に対する抗体誘導ペプチドの候補化合物を創出し、研究開発パイプラインの強化を図っている。また、新規候補化合物の探索研究においては、強力な抗体産生を誘導する様々な次世代製剤技術の研究にも取り組んでいる。

SNAPプラットフォーム技術は、ペプチドワクチン等に対する強力な抗体産生(免疫応答)を誘導するために設計されたワクチンアジュバントとして機能するPOP BIO独自のリポソームベースのシステムだ。このシステムは製造プロセスの簡便性にも特長があり、一般的に用いられている免疫原性担体やウイルス様粒子で課題となっている手間のかかる製造プロセスの問題、さらに非特異的抗体産生の問題の解決が期待される。

ファンペップは、POP BIOのSNAPプラットフォーム技術を用いた研究を行い、初期フェーズのマウスを用いた動物試験において事前に設定したクライテリア(抗体産生及び中和活性)を達成することができたため、後期フェーズの研究(本製剤の最適化研究及びサル等を用いた試験)を開始した。この研究の進展により、抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術の確立が期待される。

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