AI×ゲームで在宅医療に挑む、ジョリーグッドとExaMDが提携
医療VRのパイオニア企業であるジョリーグッドは、世界的に拡大する在宅医療市場に向けて、AI/生成AIを活用したコンシューマー向けサービスの企画・医療サービスを共同開発するため、健康・医療分野のAIサービスを手掛けるExaMDと業務提携した。
この取り組みにより、ゲームとAI/生成AIを活用した、コンシューマー向けの全く新しいヘルスケアプラットフォーム「バーチャルファミリー」を開発する。「バーチャルファミリー」は、仮想空間における家族とのふれあいをテーマに健康管理をより楽しくすることで、生活の質の向上を目指している。
日本の世帯数の将来推計によると、1人暮らし世帯の割合は2020年の38.0%から2050年に44.3%になる。また、CBインサイツによると、在宅医療の市場規模は3600億ドル(約50兆円)以上と推定されており、世界的に成長が期待されている。
ジョリーグッドは2023年11月より、デジタルを通じて誰もが医療に参加できる未来を創出する「ひらけ、医療。」プロジェクトを推進しており、「バーチャルファミリー」はその一環として開発される。
ExaMDの代表取締役である羽間康至氏は、「今回のジョリーグッドとのゲームというエンターテインメントを切り口とした取り組みは、生活者にとって自然な形で普段の生活シーンに溶け込むための重要な要素だと考えている」とコメントしている。
ジョリーグッドの代表取締役CEOである上路健介氏は、「究極の医療は、家族の調和にある」と述べ、未婚の一人暮らし世帯が増加する日本社会において、「バーチャルファミリー」という新しい体験を世の中に発信できることを嬉しく思うと語っている。
両社は、1人暮らし世帯の健康不安を和らげながら、多様なニーズに応えられるサービスに進化させるべく、「バーチャルファミリー」に参画する企業やVCといった共創パートナーを募集している。