伊藤忠エネクスが北海道にRD配送拠点を開設 伊藤組土建が工事現場で導入開始
伊藤忠エネクス株式会社は、北海道における脱炭素化の推進に向けてリニューアブルディーゼル(Renewable Diesel、以下「RD」)の配送拠点を開設しました。あわせて、伊藤組土建株式会社が主に北海道開発局の発注する札幌市近郊の工事現場などでRDの利用を開始しました。
道内の燃料需要に対応する配送体制を整備
伊藤忠エネクスは、グループ会社である伊藤忠エネクスホームライフ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:若松京介)の北海道支社における燃料供給機能を活用し、道内のRD需要に対応可能な貯蔵・出荷体制を整備しました。さらに、ミニローリーによる現場への配送を開始します。
北海道では広域に点在する建設現場や重機・発電機などへの燃料配送ニーズがあることから、地域特性に対応した配送体制を整えることで、道内の土木建設会社をはじめとする幅広い需要家に脱炭素燃料の利用機会を提供します。
寒冷地でも通年運用が可能な次世代バイオ燃料
伊藤忠エネクスが取り扱うRDは、廃棄物・残渣油脂を原料に水素化精製した次世代バイオ燃料です。既存の車両・建設機械・発電機など軽油を使用する機器にそのまま使用できる「ドロップイン」燃料であり、温対法・省エネ法上、軽油と比較してCO2排出量を100%削減したものとして扱われます。
同社は、軽油を混和しない単一品の「RD100%」と、軽油に40%のRDを混和した「RD40%(FINE DIESEL)」の2種類を展開しています。いずれも国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されており(NETIS登録番号:KT-260011-A)、公共工事における活用拡大も期待されています。また、RDの流動点はマイナス30℃以下であるため、寒冷地においても冬季を含め年間を通じて安定的な運用が可能です。
伊藤組土建が札幌市近郊の複数現場で本格導入

伊藤組土建(本社:札幌市中央区、代表取締役社長:大谷正則)は、2023年に北海道の建設業で初めてSBT認定を取得し、2030年までに温室効果ガス排出量を2022年比で50%削減する目標を掲げています。その達成に向けた取り組みの一環として、2025年9月には伊藤忠エネクスが供給するRDの工事現場での使用を試行しました。
今回はその取り組みを進め、整備された道内の配送体制を活用して、北海道開発局が発注する札幌市近郊を中心とした複数の工事現場にRDを導入します。軽油を燃料とする建設機械や発電機などに使用することで、現場における温室効果ガス排出量のさらなる削減を図ります。
連携を通じて持続可能な社会への貢献を目指す
伊藤忠エネクス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:田畑信幸)グループは、経営理念「社会とくらしのパートナー」のもと、エネルギーの安定供給の責任を果たすとともに、地域に根ざした供給・配送体制の整備を通じて低炭素社会の実現や環境負荷低減、持続可能な社会への貢献を目指す方針です。
両社は今回の取り組みを通じて、北海道における脱炭素燃料の利用拡大と持続可能な社会の実現に向け、連携を深めていくとしています。
本記事は伊藤忠エネクス株式会社の発表をもとに作成しています。
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