視覚障がい者向けナビ「あしらせ」、新モデル発表

株式会社Ashiraseは、視覚障がい者向けの歩行ナビゲーションデバイス「あしらせ」の新モデルを発表し、先行予約販売を開始した。新モデルでは、スマートフォンのセンサーデータに加え、あしらせデバイス搭載のセンサーデータ(磁気、IMU、GNSS)を独自のアルゴリズムで組み合わせることで、高精度なユーザー位置・方位推定を実現している。

また、デバイスの軽量化とデザインの改良により、より幅広いユーザーが使いやすくなった。Ashiraseは、本田技研工業株式会社の新規事業創出プログラムIGNITION第一号スタートアップとして2021年4月に設立され、自動運転などの技術要素を応用し、視覚障がい者の歩行をサポートするナビゲーションデバイスを開発してきた。

日本国内のロービジョンを含めた視覚障がい者は約200万人と推測されており、高齢化に伴ってその数は増加すると予測されている。視覚障がい者の外出頻度は健常者と比べて低く、歩行時の負担が一因となっている。あしらせは、足元への振動インターフェースとナビゲーションアルゴリズムにより、視覚障がい者の聴覚や白杖操作を邪魔することなく、安全で自由な歩行をサポートする。

特徴1:手や耳が自由なまま目的地まで案内
特徴2:視覚障がい者にとって歩きやすいルートの提案
特徴3:AIを活用した多様な機能で情報へのアクセシビリティを促進

新モデルの予約は、Ashiraseオンラインストアにて受付中で、発送は2024年10月1日以降を予定している。本体価格は54,000円(非課税)で、あしらせアプリの基本利用料金は月額550円(税込)または年額6,000円(税込)となる。また、9月30日までの先行予約期間中に購入した先着150名には、デバイス専用本体カバーがプレゼントされる。

Ashiraseは、視覚障がい者の情報へのアクセシビリティを促進するため、AIを活用した多様な機能も搭載している。今後も、視覚障がい者の自由な歩行を支援し、豊かな生活の実現に貢献していく方針だ。