Dellows News

九州歯科大学がJDATとして令和8年熊本地震の被災地八代市で歯科保健医療支援を実施

公立大学法人 九州歯科大学の教職員が、日本災害歯科支援チーム(Japan Dental Alliance Team:JDAT)の一員として、令和8年熊本地震の被災地である熊本県八代市の避難所を中心に災害歯科保健医療支援活動に従事しました。厚生労働省および日本歯科医師会からの派遣要請に基づくもので、被災地域での公衆衛生活動の支援や被災者の健康維持、地域歯科医療の復旧支援を目的としています。

避難生活では生活環境の変化や断水、物資不足などによって平常時の口腔衛生管理が難しくなり、高齢者や基礎疾患のある人を中心に誤嚥性肺炎などの二次的健康被害が懸念されます。こうした状況を受け、現地では口腔環境の確認や各種ケア、指導などの支援が行われました。

避難所における口腔ケアや義歯調整などの主な支援活動

八代市内の避難所では、被災者の状態に合わせた以下の活動を中心に支援が実施されました。

  • 避難者の口腔内状況の確認:避難所を巡回し、歯や義歯の状態、口腔乾燥、咀嚼・嚥下に関する問題などを聞き取り、高齢者や要介護者らの健康状態を確認しました。
  • 誤嚥性肺炎予防を目的とした口腔ケア:高齢者を中心に清掃状態や乾燥の程度を確認してケアを実施し、水や物資が限られた環境でも行えるケア方法を指導しました。
  • 口腔ケア用品の配布:歯ブラシや歯磨剤などの物資を配布するとともに身体状況に応じた使用方法を説明し、避難所全体で不足している物資の把握にも努めました。
  • 口腔衛生指導および歯科保健指導:口腔内細菌の低減や口腔乾燥の防止、食事量や水分の摂取不足への注意を呼びかけ、避難生活でも継続できる衛生管理を指導しました。
  • 義歯への対応:不適合や疼痛を訴える避難者の義歯を確認し、調整が可能な症例はその場で対応したほか、困難な症例は地域の歯科医療機関へ引き継げるよう配慮しました。

災害時における歯科支援の重要性と連携体制の構築

今回の活動を通じ、災害時の歯科支援では疾患の治療だけでなく、避難生活による口腔衛生状態の悪化を防ぎ、全身の健康を維持する視点が極めて重要であることが再認識されました。避難所では個々の歯科的ニーズが表面化しにくいため、医療従事者側から積極的に声を掛けて状況を把握することや、支援終了後も被災者自身がセルフケアを継続できる指導が求められます。

また、避難所内での対応には限界があることから、地域歯科医師会、行政、保健所、地域歯科医療機関などと情報を共有し、地域歯科医療へ円滑につなぐ連携体制の構築が重要とされています。

九州歯科大学の概要と問い合わせ先

公立大学法人 九州歯科大学(学長:粟野 秀慈、キャンパス:福岡県北九州市)は、歯学科と口腔保健学科からなる公立大学です。併設する附属病院は1914年開設以来、地域に密着した中核病院として運営されています。

  • 学校名:九州歯科大学
  • 所在地:福岡県北九州市小倉北区真鶴2丁目6番1号
  • 学長:粟野 秀慈
  • 設立:1914年
  • HP:https://www.kyu-dent.ac.jp/

本件に関する問い合わせ先は以下の通りです(送信時は●を@に置き換え)。

  • JDATの活動に関すること:九州歯科大学 附属病院(E-mail: byoinjim●kyu-dent.ac.jp)
  • 大学広報全般に関すること:九州歯科大学 学生課(E-mail: gakusei●kyu-dent.ac.jp)

本記事は公立大学法人 九州歯科大学の発表をもとに作成しました。

アクセスランキング

今日

1週間