甲子園100年、3DCGで蘇る

阪神甲子園球場が8月1日に100周年を迎えることを記念し、朝日新聞社は7月26日に「甲子園球場100年のページ」のスペシャルコンテンツをオープンした。このコンテンツでは、100年前の「甲子園大運動場」と呼ばれていた建設当時の姿を3DCGで再現している。

阪神甲子園球場と建設に関わった大林組の協力のもと、当時の球場の姿が精巧に再現されている。ユーザーはマウスなどで自由に操作し、好きな角度から100年前の甲子園球場を見ることができる。さらに、投手や捕手、内野手やベンチなどから視点を選び、100年前のグラウンドに立つ感覚を体験できるのだ。

また、当時の熱狂を物語る球場トリビアも掲載されている。近代的な球場に熱狂した観客が殺到し、球場を埋め尽くした。前日から球場内に泊まり込みをする人や、球場に入れず外壁をのぼる観客もいたという。試合速報の「プレヨグラフ」には多いときで1万人の観客が集まったそうだ。

写真ギャラリーでは、100年前の阪神甲子園球場の様子を知ることができる。巨大メガホンがずらりと並ぶ応援スタンドや、大団扇を振って応援する観客、外野席にあふれる大観衆、モダンな服装で観戦する女性の姿などが収められている。

朝日新聞社は、高校野球総合サイト「バーチャル高校野球」でも第106回全国高校野球選手権大会の全試合を無料でライブ配信している。地方大会(一部を除く)の見逃し動画も視聴可能だ。

甲子園球場の100周年を記念したこのスペシャルコンテンツは、野球ファンのみならず、歴史に興味がある人にとっても貴重な資料となるだろう。当時の熱狂的な雰囲気を肌で感じられる、まさに時空を超えた体験ができる。