大三島美術館で彫刻家ジュリアン・シニョレの40周年記念企画展ごえんが開催中
愛媛県今治市の大三島美術館で、フランス・パリを拠点に活動する彫刻家ジュリアン・シニョレによる40周年記念企画展「ごえん」が開催されています。作家が現地に滞在して制作した空間インスタレーション・現代枯山水「創造の起源」を軸に、パリと大三島、島と人びと、ひとと作品などのつながりをテーマとした展示が行われています。
現地の素材と人びととのつながりから生まれた展示
作家が2024年夏に初めて大島と大三島を訪れた際に島の人びととの関係が生まれ、今回の企画展の実現につながりました。
ジュリアン・シニョレは2026年7月末から大三島に滞在し、島の人びとの協力のもと、大島石と大三島・宗方八幡神社の御神木を素材として、大島の採石場と宗方八幡神社境内で10日間にわたる現地制作を行いました。宗方の欅(ケヤキ)と大島御影石を用いた現代枯山水「創造の起源」が制作され、空間インスタレーションの締めくくりには、宗方八幡神社御神木の幹から彫り出された三体の家族の木彫刻が展示されています。この木彫刻は「円空彫り」に着想を得た直彫りの独自技法で制作されています。
また、空間展示の構成要素として大三島美術館所蔵の中島千波作「精樹大楠」(2000年)が選ばれており、屏風に描かれた大三島大山祇神社の御神木の枝葉と木彫刻が組み合わされています。
映像や音楽を取り入れた空間構成
企画展の導入部では、作家がパリ樹木園で10年前に制作し、自然とともに変化を続けている彫刻「ごえん」の現在の姿を映したアートフィルムが公開されています。この映像は作家がミュリエル・ラカルモンティ(Muriel Lacalmontie)監督に特別に制作を依頼したものです。
展示室に広がる現代枯山水の空間では、音楽家のマティアス・デュラン(Mathias Durand)との共同制作による音が時折現れては消える演出が施され、静寂を際立たせる構成となっています。

参加アーティストの経歴
ジュリアン・シニョレは2007年よりパリ11区のアトリエを拠点に、木と石の素材との対話を通じた制作を行っている彫刻家です。日動画廊パリでの定期的な展示や、フランス各地の美術館での展示を行ってきたほか、近年は空間全体を用いたインスタレーションを展開しています。日本では「BIWAKOビエンナーレ」などの現代アートフェスティバルにも参加しています。
音楽を担当したマティアス・デュランは、作曲家、即興演奏家、シンガー、マルチ・インストゥルメンタリストとして国際的に活動しており、ジュリアン・シニョレとは10年以上にわたり彫刻と音のコラボレーションを行っています。
映像を手がけたミュリエル・ラカルモンティは、世界的な化粧品・香水ブランドの広告映像などを手がける一方、現代美術やダンスをテーマとしたドキュメンタリーやアートフィルムを制作している映画監督・現代美術家です。

開催概要

企画展の開催概要は以下の通りです。
- 会期:2026年8月13日(木)~9月23日(水)(シルバーウィーク中の9月19日~23日は休館日なし)
- 開館時間:9時~17時
- 休館日:毎週月曜休館(祝日の場合は原則翌日振替)
- 会場:大三島美術館(〒794-1304 愛媛県今治市大三島町宮浦9099-1)
- 大三島美術館ホームページ:https://www.city.imabari.ehime.jp/museum/omishima/
- 企画展note:https://note.com/omishima_art
- 企画展Instagram:https://www.instagram.com/omishima_specialexhibition/
- ジュリアン・シニョレ ホームページ:https://www.signolet.net/
- ジュリアン・シニョレ Instagram:https://www.instagram.com/signolet_sculpteur/

本記事は大三島美術館の発表をもとに作成されています。
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