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Kiviaq、プレシリーズAで1.5億円を調達 累計調達額は2.8億円に

ダークストア型薬局「キビヤックファーマシー」を運営する株式会社Kiviaqは、2026年7月31日付けでプレシリーズAラウンドとして1.5億円の資金調達を完了した。マーキュリアインベストメント、Coral Capital、Spiral Innovation Partnersを新たな株主に迎え、創業以来の累計資金調達額は2.8億円となった。調達した資金をもとに、店舗拡大や事業を支えるシステム開発への投資を進める方針だ。

株式会社Kiviaqが運営する「キビヤックファーマシー」は、ダークストアモデルを調剤薬局に応用したサービスだ。来店不要となるオンライン完結や最短30分配送といった利便性を備える一方、店内には通常の薬局と同様のカウンターを設置し、常駐薬剤師が対面での処方せん受付や服薬指導を行っている。

2025年10月に1号店(東京都港区芝大門)を開局して以降、8月時点で50医療機関および4オンライン診療プラットフォームとの連携を実現し、当日配送エリアを東京都内18区へ拡大した。処方せん取扱枚数はローンチ時比で約10倍となり、自社配送エリアにおけるリピート率は8割に達している。

提携病院やLINEからのオンライン受付、店舗での対面受付に対応しており、調剤完了後に配送される。配送エリアとお届け時間の目安は以下の通りとなっている。

  • NOW (赤):調剤後最短30分(千代田区、中央区、港区)
  • EXPRESS(青):調剤後最短2時間(新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、渋谷区)
  • TODAY(緑):当日中(大田区、世田谷区、中野区、杉並区、豊島区、荒川区、練馬区)
  • NEXT+(グレー):翌日以降(北区、板橋区、足立区、葛飾区、江戸川区および全国)

資金調達の背景と独自システムによる効率化

同社の調査によると、移動や待ち時間、在庫切れ、プライバシーへの懸念などから、患者の9割が従来の薬局体験に何らかの不満を抱えているという。少子高齢化に伴い医療ニーズが拡大する一方、医療機関や薬局の担い手不足が進む中、同社はサプライチェーンマネジメントと物流の力で医療アクセスの再設計を目指している。

同社は独自システムの開発により、小売業のPOSデータのように医薬品の処方・提供動向をリアルタイムで管理・分析する。需要の高い薬は最前線である「キビヤックファーマシー」に配備し、使用頻度の低い薬は「セントラル調剤拠点」で一括管理・配送を行うことで在庫の最適化を図る。また、在庫発注や分包・一包化などの対物業務をセントラル調剤拠点で一括処理することで、薬剤師の業務負担を軽減し、服薬指導や対面ケアに注力できる環境を構築している。

今後は首都圏を中心に、対物調剤業務と在庫管理に特化した「セントラル調剤拠点」をハブとして配置し、周辺の「キビヤックファーマシー」と連携させる「ハブ&スポーク型」のネットワーク拡大を推進する。さらに、地場の調剤薬局を物流・SCM・システム面からサポートすることで、地方都市などへも配送環境を広げていく計画だ。

将来的には、自社システムに蓄積された処方データや在庫データ、配送実績を基盤としたデータプラットフォームの構築を目指す。拠点ごとの医薬品在庫を可視化することでエリア間の在庫偏在を是正し、必要な医薬品を機動的に融通できる仕組みづくりに取り組むとしている。

投資家および代表者のコメント

今回の出資に参画した株式会社マーキュリアインベストメントの藤田 紘平氏と村上 将一氏は、同社の事業モデルや経営陣の実行力を高く評価し、持続可能な医療インフラを築くパートナーとして伴走する意向を示した。また、Coral Capital, Inc.の片山 晴菜氏、Spiral Innovation Partners株式会社の岡 洋氏も、ユーザー体験の向上や医薬品流通の構造変革に対する期待を寄せている。

株式会社KiviaqのFounder・代表取締役CEOである岡田 俊氏は、「今回のプレシリーズAラウンドでは、その手応えを確信に変え、2店舗目の開局と事業を支えるシステム開発に集中投資します」とコメントしている。

株式会社Kiviaqの概要

  • 会社名:株式会社Kiviaq
  • 代表者:岡田 俊(Founder/代表取締役CEO)
  • 所在地:東京都港区芝大門1丁目4番4号 ノア芝大門101
  • 設立:2025年5月
  • 事業内容:医薬品SCM事業・調剤薬局事業
  • ホームページ:https://www.kiviaq.com/

本記事は株式会社Kiviaqの発表をもとに作成。

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