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薬学教育の新時代へ 東京薬科大学とトランスコスモス、AI対話学習基盤の共同開発を開始

東京薬科大学とトランスコスモス、AIを活用した薬学教育支援の共同取り組みを開始

CATEGORY: テクノロジー

学校法人東京薬科大学とトランスコスモス株式会社は、AI対話トレーニングツール「trans-AI Tutor」を薬学生・薬剤師向けに最適化し、薬学教育に活用する共同取り組みを開始しました。実務実習前の臨床学習支援をはじめ、複雑な症例やインシデントへの対応などを通じ、学修環境の構築と医療現場のノウハウ標準化を目指します。2026年11月のリリースに向け、東京薬科大学4年次生を対象としたパイロット運用の準備が進められます。

共同取り組みの背景と目的

2040年に向けて薬剤師に対人業務へのシフトが求められる中、学生には実務実習前の実践的な臨床能力の養成が、現場の薬剤師には複雑な症例やインシデント、法令改正等への継続的な対応が求められています。

今回の取り組みでは、東京薬科大学の教育知見と、トランスコスモスがコンタクトセンター運営で培った応対品質管理やフィードバック設計の知見を掛け合わせます。これにより、従来の教員や学生同士によるロールプレイだけでは提供しきれなかった学修機会を拡張し、医療現場におけるノウハウの標準化を図る方針です。

導入される機能と教育効果

本取り組みでは、患者ペルソナを年齢・性格・病歴まで柔軟に設定できるロールプレイ環境を整備し、モデル・コア・カリキュラムに準拠した教員監修シナリオを用いて、情報収集や情報提供などの基礎的な臨床対応を反復練習できるようにします。

さらに、高度な臨床症例やインシデントへの対応機能、学修状況の可視化と即時フィードバック機能、将来的な法令改正等の情報取得支援機能の実装検証も進められます。学生は時間や人手の制約を軽減して個別の練習量を確保でき、教員は基礎反復支援にとどまらない個別指導や教材設計などの指導に注力しやすくなるとしています。また、中長期的には卒後教育や継続学習まで一貫して支える基盤としての展開も視野に入れています。

「trans-AI Tutor」は、トランスコスモスがオペレーター育成時の業務負担と応対品質のばらつきを解消するために自社開発した音声対話型生成AIロールプレイングサービスです。

トランスコスモスの社内コンタクトセンター業務における実績(参考値)では、導入により研修中のオペレーター1名あたりのロープレ回数が約7倍に増加し、管理者工数換算で2,945時間相当の研修工数を代替した事例があります。加えて、研修期間50%短縮、生産性129%向上、成約数305件増などの成果が確認されています。

関係者によるコメント

トランスコスモス株式会社の上席執行役員である高山智司氏は、自社の接遇・応対品質管理の知見と東京薬科大学の教育知見を掛け合わせ、人手だけではカバーしきれない学習機会やノウハウを現場で活用可能な形に落とし込み、薬学教育の高度化に貢献していく姿勢を示しています。

東京薬科大学学長の三巻祥浩氏は、複雑・困難事例への対応から最新の法令情報等の修得までを一つの基盤で支えることの意義に触れ、実務家教員監修のシナリオとAIによる反復練習・自動評価を通じて、臨床実践に即した学びを教育現場で具体化していきたい旨を述べています。

本記事は学校法人東京薬科大学およびトランスコスモス株式会社の発表をもとに作成しました。

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