スペースシードホールディングスら、ゴロンタロ県知事とヤシ産業高度化で意見交換
スペースシードホールディングス株式会社は2026年8月11日(火)、PT Awina Sinergi InternationalやFirman’s Group(PT Firmansyah Khatulistiwa Group)とともに、インドネシア共和国のゴロンタロ県知事Sofyan Puhi氏を表敬訪問しました。面会では、同県が保有するアセットの活用およびココナッツ(ヤシ)産業の高度化について意見交換が行われました。今回の訪問は、前日の2026年8月10日(月)に同社らがゴロンタロ国立大学 海洋水産技術学部と締結した協力協定を受けたものです。
一次産品の付加価値を高める背景と面会の概要
ゴロンタロ県はトウモロコシやヤシなどの農産品の一大産地ですが、一次産品の多くが加工されないまま域外へ流出し、加工工程で生まれる価値が地域に十分還元されていない課題があります。インドネシア政府は国家戦略として「ヒリリサシ(hilirisasi=川下産業化)」を掲げて構造の改善を目指しており、同県のヤシも多くがコプラ(乾燥胚乳)など単一用途に向けられ、他の部位や加工残渣が十分に活用されないケースがありました。
面会はインドネシア共和国 ゴロンタロ州ゴロンタロ県(Kabupaten Gorontalo)にて行われ、ゴロンタロ県知事(Bupati Kabupaten Gorontalo)に対し、スペースシードホールディングス株式会社 代表取締役CEO 鈴木健吾氏、PT Awina Sinergi International 代表取締役社長 Ananda Setiyo Ivannanto氏、PT Firmansyah Khatulistiwa Group 代表取締役社長 Hendra Firmansyah氏らが出席しました。
県有アセットの活用とココナッツの多段利用
意見交換では、県が保有する土地や施設などのアセットについて説明を受け、加工や研究の拠点を県内に置いて原料を県外に出さずに価値を積み上げるための議論が行われました。
また、ココナッツの実を複数の有用な素材からなる集合体ととらえ、段階的に使い切る「多段利用(カスケード利用)」による付加価値化が提案されました。ココナッツには部位ごとに以下のような出口があります。
- 胚乳(コプラ、ココナッツオイル/VCO、ココナッツミルク)
- ココナッツウォーター
- 殻(木炭・活性炭)
- 繊維質のコイアおよびココピート(資材・園芸培地)
- 花序の樹液(ココナッツシュガー)
- 搾油・加工の残渣(飼料、肥料、発酵原料、バイオマス燃料)
スペースシードホールディングス株式会社からは、残渣を最終的に土壌へ還すことで栄養と炭素を循環させる設計などが説明されました。
日本の工学・農学の知見の利活用と今後の展開


多段利用の実現に向けては、加工プロセス設計や分離精製、再生可能エネルギー活用などの工学の知見と、栽培管理や土壌肥沃度の維持、発酵・微生物利用といった農学の知見の双方が求められます。同社は、日本が蓄積してきた工学・農学の知見を現地の資源と組み合わせることで、廃棄・野焼きされていた残渣を資源化し、環境負荷の低減と地域の収益向上を両立する考え方を提示しました。
スペースシードホールディングス株式会社とPT Awina Sinergi Internationalは今後、ゴロンタロ国立大学 海洋水産技術学部との三者協定に基づく共同研究や人材育成と並行し、地域資源の多段利用に関する具体的な検討を進めるとしています。


スペースシードホールディングス株式会社は、「SFをノンフィクションにする」をミッションに掲げる宇宙系ディープテックベンチャービルダーです。
- 本社:東京都港区
- 代表者:代表取締役CEO 鈴木健吾
- 主な事業:投資活動、研究活動ならびに事業創出(「Fermentation and Longevity Fund」プログラムの運用など)
- 公式サイト:https://ss-hd.co.jp/
本記事はスペースシードホールディングス株式会社の発表をもとに作成されています。
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