石巻の大宝院、震災十七回忌法要へ向けCF目標達成 ネクストゴール300万円へ
宮城県石巻市の真言宗寺院「秋葉山 大宝院」は、2027年3月11日に執り行う東日本大震災十七回忌慰霊法要と祈りの場の整備に向けたクラウドファンディングで、第一目標である150万円を達成した。集まった資金は法要の本尊や角塔婆などの運営費に充てられる。同院は2026年9月30日までネクストゴールとして300万円を掲げ、新本堂の設備やお地蔵さまの設置を目指して支援を募っている。
十七回忌慰霊法要の開催と震災後の継続的な活動
令和9年3月11日、石巻市釜地区の釜会館において東日本大震災十七回忌慰霊法要が営まれる。当日は地域住民とともに全国から宗派を超えて僧侶を招き、犠牲者への追悼を行うほか、震災当時の写真や記録の展示、津波被害と地域の歩みを伝える取り組みが予定されている。

第一目標の150万円は、法要の本尊となる彫金仏画に50万円、法要で使用する袈裟に50万円、角塔婆の材料費に10万円、法要祭壇・供花に10万円、会場設営・利用料などに3万円、お供え物に1万円、宣伝広告費6万円、返礼品の製作・発送に20万円を充てる計画となっている。
大宝院は震災後、毎月11日に月命日供養を続け、毎月28日には復興祈願護摩を修法してきた。2023年3月には地域町内会などと共同で東日本大震災十三回忌慰霊法要を開催したほか、被災した地域神社の祭礼や慰霊行事にも携わっている。


現在建立が進められている新本堂について、建物本体の建設費は住職が負担しており、クラウドファンディングの資金は充てられない。ネクストゴールの300万円は、新本堂内を人々が参拝できる祈りの場として整えるための設備費用に活用される。
具体的には、護摩天蓋(設置費用を除く)に93万円、地蔵尊据付工事(諸経費を除く)に45万円、参拝者用テーブル2台に20万円を充てる予定としている。これらを上回る費用については、地域住民の協力や自己資金を充てながら整備を進める方針である。
住職の天野秀栄氏は「ネクストゴールで寄せられたご支援は、堂内の荘厳や参拝者用の机、お地蔵さまの設置などに活用し、震災の記憶と供養の心を受け継ぐ祈りの場を未来へ残してまいります」としている。

多彩な返礼品とオンラインを通じた授与の展開
クラウドファンディングの返礼品には、護摩木のご祈願(1,000円)や、京都の香老舗・松栄堂で手作りされた香り折り紙(1,500円)、火除けの木イチョウ材を内符した災難除けお守り(4,500円)、猫仏御幣(5,000円)、日切大師弘元寺の住職から寄贈された特製塗香(7,500円)、湊不動尊の本堂建立55周年を記念した不動明王像(10,500円)などが用意されている。
大宝院は神仏習合の寺院として祈祷札やお守りの授与を行っており、コロナ禍を機にAmazonを通じた頒布を強化した。厄除けのお守りを中心に国内や海外からの申し込みに対応しており、転売防止や正式な授与品であることを明確にするため「秋葉山 大宝院」の商標も取得している。
住職の天野秀栄氏は東日本大震災後に石巻市で瓦礫撤去などのボランティアを行い、真言宗大本山中山寺を退職後、2012年4月に石巻市釜地区へ移住。総本山醍醐寺より住職を拝命した。地域情報紙「ゆくゆく輪」の編集長を約4年半務めた後、2016年に中古住宅を改装して寺院を整備した。檀家制度を設けず、誰でも参拝や相談ができる寺院として活動している。
- プロジェクト名:宮城県石巻市 震災十七回忌慰霊法要と祈りの場を未来へ
- 実施主体:秋葉山 大宝院(代表者:住職 天野秀栄)
- 募集期間:2026年8月7日~9月30日
- 目標金額:第一目標150万円(達成)、ネクストゴール300万円
- 実施方式:All-in方式
- プロジェクトURL:https://camp-fire.jp/projects/960660/view
- 寺院所在地:宮城県石巻市築山1丁目2-87(建設中)
- 公式サイト:https://daihooin.com/
本記事は秋葉山 大宝院の発表をもとに作成。
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