ケシサルJapanが壁の封印技術を用いた消臭剤の封印リキッドを本格展開
ケシサルJapan株式会社は、特殊清掃の現場経験から生まれた消臭・封印技術『封印リキッド』の本格展開を開始した。同社は、匂いを消すのではなく発生源ごと物理的に閉じ込める考え方を「壁の封印」と名づけ、賃貸や宿泊、ペット関連施設などにおける臭気対策として提唱している。
匂いの発生源を物理的に閉じ込める「壁の封印」
一般的な消臭剤は匂い分子を化学的に分解・中和したり香りで覆ったりするが、清掃後に壁から匂いが戻る現象が長年の課題となっていた。匂いの多くは壁紙や石膏ボード、コンクリートといった建材の微細な孔に染み込んでいる。『封印リキッド』は結晶化する特殊な成分が孔の奥まで浸透し、乾燥とともに孔の形のまま固まって蓋をする仕組みとなっている。
原状回復リフォーム費用の抑制を目指す開発背景
不動産オーナーとして孤独死や特殊清掃の現場に立ち会ってきた代表取締役の河合徳治が、表面を覆うのではなく発生源を封じ込める発想から本技術を開発した。壁に染み付いた匂いへの対処法として行われてきたクロスの全面張替えや石膏ボードの交換に対し、クロスを剥がさずに洗浄・殺菌して封印することで張替えを回避できる場合がある。同社の試算では、その費用はクロス全面張替えのおよそ半分に収まる設計としている(対象面積・現場条件により変動)。
特許出願と第三者機関による試験データ
本技術は「封止用組成物及び揮発性物質の封止方法」として特許を出願している(特願2026-069426/2026年4月20日/出願人:株式会社カワイコーポレーション)。吸着や化学分解によらず、乾燥時に形成される立体的なネットワーク構造でにおいの通り道を物理的に遮断する封止機構を中心に権利化を図るとしている。
また、第三者機関において以下の試験が実施されている(いずれも特定条件下での試験結果であり、すべての菌・ウイルス・臭気・環境における効果を保証するものではない)。
- 急性経口毒性試験:一般財団法人日本食品分析センターにて実施(2026年3月)。
- 消臭性試験(酢酸):地方独立行政法人大阪産業技術研究所(ORIST)にて実施。処理面では酢酸ガス濃度が測定下限(0.125ppm)未満まで低下(未処理面・ブランクでは10〜30ppmが残存)。
- 臭気透過性試験:地方独立行政法人大阪産業技術研究所(ORIST)にて実施。処理面は未処理面と比べ、酢酸をほぼ完全に、アセトアルデヒドを約半分に遮断。
- 抗ウイルス性試験(ISO 21702:2019):一般財団法人ボーケン品質評価機構にて実施(2026年7月)。ネコカリシウイルス(ノロウイルスの代替指標として用いられる)に対し、抗ウイルス活性値4.1を確認。特定の試験条件下におけるフィルム表面での結果であり、あらゆるウイルス・環境における効果や感染予防効果を示すものではない。
- 静電気・帯電性試験(JIS L1094 半減期測定法):地方独立行政法人大阪産業技術研究所(ORIST)にて実施。処理品の帯電半減期は0.30秒(未処理品3.2秒)と約10分の1に短縮。
法人向けネットワーク展開と今後の展望
今後は賃貸物件の退去時に発生する臭気トラブルへの対応を軸に、不動産管理会社、ホテル、ペット関連施設などの法人向けに、研修を受けた代理店・加盟店ネットワークによる全国展開を進める。関西エリアではホテル向け販売の代理店候補との協議も進行している。将来的には、化学物質過敏症(MCS)に配慮した室内環境づくりなどへの応用も視野に入れている。
会社概要
- 会社名:ケシサルJapan株式会社(旧商号:株式会社スピネーカー)
- 設立:2017年3月
- 所在地:大阪市北区梅田2-5-13 桜橋第一ビル304号
- 代表者:代表取締役 河合徳治
- 事業内容:消臭・封印技術『封印リキッド』の開発・製造・販売、建築物の特殊清掃・原状回復、消臭施工技術の認定・教育
- 公式サイト:https://www.keshisaru.com/
本記事はケシサルJapan株式会社の発表をもとに作成。
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