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日本新聞協会が2026年度新聞協会賞を発表 応募108作品から6作品を選出

日本新聞協会は9月2日、2026年度の新聞協会賞の受賞者を発表した。今年度は加盟社から108作品の応募があり、選考の結果、6作品が選ばれた。受賞作は地方政治の構造問題や国際紛争、環境異変、人権侵害の実相、SNS時代の選挙報道など、多岐にわたるテーマで社会の課題や変化を伝えた報道が選ばれている。

権力監視から国際報道、環境問題まで6作品を選出

今年度の新聞協会賞には、テーマや取材手法が異なる6つの報道活動やドキュメンタリーが選ばれた。

西日本新聞社による調査報道「歪んだ関係―福岡県政を追う」は、福岡県議会の高額な海外視察や政治資金パーティー券購入、正副議長ポストをめぐる現金授受疑惑などを連続してスクープした。取材規制の動きを白紙撤回させ、正副議長の辞任や支出適正化につなげた点などが評価された。

共同通信社の「『終わらぬ悲しみの連鎖』 ガザ戦闘から2年の一連の写真報道」は、戦闘から2年が経過した現地で撮影された11枚の写真を通じ、双方の市民が抱える悲しみや喪失、分断を偏りなく伝えた点が評価された。

山陽新聞社の「島を渡る 瀬戸内シーカヤック紀行」は、記者とカメラマンがシーカヤックで瀬戸内海の121島を巡り、歴史や自然、島民減少などの地域課題を伝えた連載企画である。デジタル版での動画や漫画展開も含め、地域ジャーナリズムの新たな可能性を示したとされた。

環境異変への警鐘や人権問題、SNS選挙の検証も評価

日本放送協会(NHK)のNHKスペシャル「ヒグマ 異変の海に生きる」は、温暖化が生態系に与える影響を追跡し、食料減少により追い詰められたヒグマの行動などを記録して環境異変に警鐘を鳴らした。

京都新聞社の「隠れた刃 黒塗り記録」は、旧優生保護法下の強制不妊手術をめぐり、7年に及ぶ情報公開請求と訴訟を通じて行政文書を開示させ、24都道府県の開示方針転換へつなげた活動が高く評価された。

神戸新聞社の連載「あの熱狂の中で」などSNS選挙を検証する一連の報道は、2024年の兵庫県知事選を起点に、SNSが選挙や合意形成に与える影響やメディアへの不信を有権者の視点から検証した。

2026年度 新聞協会賞の受賞一覧

受賞した6作品および受賞主体は次の通り。

  • 調査報道「歪んだ関係―福岡県政を追う」:西日本新聞社 福岡県政取材班(代表・編集局報道センター 御厨尚陽氏)
  • 「終わらぬ悲しみの連鎖」 ガザ戦闘から2年の一連の写真報道:共同通信社 イスラエル・パレスチナ ビジュアル報道班(代表・ビジュアル報道局写真部 武隈周防氏)
  • 島を渡る 瀬戸内シーカヤック紀行:山陽新聞社 島を渡る 瀬戸内シーカヤック紀行取材班(代表・倉敷本社編集部主任 久万真毅氏)
  • NHKスペシャル「ヒグマ 異変の海に生きる」:日本放送協会 NHKスペシャル「ヒグマ」取材班(代表・札幌放送局メディアセンター副部長 天野直幸氏)
  • 情報公開訴訟の開示文書に基づく企画「隠れた刃 黒塗り記録」:京都新聞社 「隠れた刃 黒塗り記録」取材班(代表・編集局報道部 森敏之氏)
  • 連載「あの熱狂の中で」などSNS選挙を検証する一連の報道:神戸新聞社 「あの熱狂の中で」取材班(代表・編集局報道部 高田康夫氏)

各作品の詳細は、新聞協会賞特設サイト(https://www.pressnet.or.jp/journalism/)で公開されている。

本記事は日本新聞協会の発表をもとに作成。

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