三菱電機とソラコム・松尾研究所、生成AIを活用したIoT空調制御の実証実験を実施

株式会社ソラコムと株式会社松尾研究所が共同で運営する「IoT x GenAI Lab」は、三菱電機株式会社と協力し、IoTと生成AI技術を応用した空調機器制御の実証実験を2024年1月15日から3月8日にかけて実施した。

実験では、オフィス内外の環境データとオフィス勤務者の快適性フィードバックをパラメーターとして収集。汎用的な生成AIにデータを入力し、2時間ごとに最適な空調温度を予測させた。予測された温度に基づいて空調機器の設定温度を変更し、快適性と電力使用量をモニタリングした。

実証実験の構成

その結果、従来のAI活用に必要だった学習プロセスを省略しつつ、期間平均で47.92%の電力使用量削減と26.36%の快適性改善効果を実現した。今後は、ユーザーの好みに合わせた空間誘導システムの構築や、データセンターや工場での大幅な電力使用量削減への貢献を目指す。

なお、2024年7月17日開催のSORACOM Discovery2024では、三菱電機株式会社が登壇し、本取り組みと今後の展望について講演する予定だ。

ソラコムは、世界180以上の国と地域でIoT通信を提供するプラットフォームを運営しており、製造、エネルギー、決済などの産業DXから、農業や防災など持続可能な地域社会を支える取り組みまで、幅広い分野のお客様に活用されている。