トコシエが資金調達を実施、AI 3D CAD「Ignite0」の開発強化へ
株式会社トコシエは、East Venturesおよび個人投資家2名を引受先とした資金調達を実施しました。
同社は調達した資金を活用し、自然言語や画像を通じて3Dモデルの設計や編集ができるチャット型AI 3D CAD「Ignite0」の開発体制を強化します。すでに設立した米国本社を起点として、製造業やロボティクス領域における導入・実証を進め、グローバル展開を本格化させる方針です。
資金調達の背景と今後の展開
製造業では熟練設計者の不足や設計ノウハウの属人化が課題となっており、ロボティクスやフィジカルAIの発展に伴って迅速な設計・検証・製造環境へのニーズが高まっています。しかし、従来の3D CADは専門知識や操作スキルが必要で、アイデアの具現化に時間を要していました。


株式会社トコシエはこうした課題に対し、会話などを通じて3D設計を進められる「Ignite0」を開発してきました。同サービスは現在、20以上の国と地域、600人を超えるグローバルユーザーに利用されています。今回の資金調達を機に、プロダクト開発や導入企業との連携、ユーザー基盤の拡大を進め、国内外での事業展開を加速させていくとしています。


Ignite0は、自然言語や画像を用いて編集可能な3D CADモデルを作成・修正できるツールです。日常会話のような言葉で指示を入力することで、AIが要望を整理し、必要な寸法や条件を確認しながら3Dモデルの生成や修正を支援します。写真やスケッチ、図面などの画像から特徴や設計条件を読み取ってCADデータを作成することも可能です。
主な機能として、チャットからの3D生成、画像からの3D生成、設計意図の構造化、手動編集、STEP/STL出力の5つを備えています。

同製品は主に構想設計や試作などの設計初期工程を対象としており、既存CADのリプレイスではなくドラフト設計工程での並行利用を前提としたAI設計パートナーと位置づけられています。作成したモデルは既存のCADや解析、製造工程へ引き継いで活用できるプロダクトを目指しています。

設計意図を蓄積するAI基盤の構築へ

Ignite0では、完成した形状だけでなく、使用目的や荷重条件、寸法上の制約、変更理由といった「設計意図」を構造的に蓄積する技術の開発が進められています。
設計意図を活用することで、過去の設計の再利用や仕様変更への対応、設計案の比較、解析、製造方法の検討までを一貫して支援する基盤の実現を目指しています。今後は断面形状フィードバックや自由曲線の実装を予定しており、中長期ではCAE/CAM連携や自律製造までを見据えています。
株式会社トコシエの概要
- 会社名:株式会社トコシエ(英語表記:Tokoshié Inc.)
- 所在地:本社 カリフォルニア州、日本支社 東京都
- 代表者:代表取締役 渡辺龍徳
- 事業内容:AI 3D CAD「Ignite0」の開発・提供、AIコンサルティング
- 公式サイト:https://tokoshie3d.xyz/
- Ignite0公式サイト:https://ignite0.com/
本記事は株式会社トコシエの発表をもとに作成されています。
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