神田外語大学附属図書館、洋学資料にみるローマ字の常設展示を9月18日から開催へ
神田外語大学附属図書館は、第5回神田佐野文庫常設展示「洋学資料にみるローマ字」を2026年9月18日から2027年7月30日まで開催します。神田佐野文庫が所蔵する洋学資料から選ばれた11点の資料の複製を通じ、ヘボン式ローマ字や訓令式ローマ字の歴史と文化を振り返る企画です。入場料は無料で、事前の申し込みは不要となっています。
日本におけるローマ字教育は、敗戦後の英語ブームを背景として昭和22年(1947)に新制の小学校に初めて導入されました。その後、昭和30(1955)年度からは小学校の授業で訓令式ローマ字が採用され、長年にわたり用いられてきました。
こうしたあり方は、令和7年(2025)12月22日付の内閣告示第4号「ローマ字のつづり方」により転換点を迎えました。同告示によって「一般の社会生活において現代の国語をローマ字で書き表す場合のよりどころ」としてヘボン式ローマ字が採用され、訓令式ローマ字は廃止されています。今回の展示は、こうした歴史的背景を踏まえて企画されました。

神田佐野文庫は、江戸時代後期から明治維新を経て連合国軍占領期まで(1780年代から1950年代)の約170年間に日本で刊行あるいは書写された西欧語・西欧文化の教育研究資料や、同時期に西欧世界で出版された日本関係洋書を収集したコレクションです。

主な展示資料

展示では、神田佐野文庫のコレクションから厳選された11点の複製資料が並びます。
主な展示資料として、1859年に来日した医療宣教師ヘボンが翻訳し、1880年に米国聖書協会のために横浜で出版された『ローマ字新約全書』(Warera No Shu Iyesu Kirisuto No Shin Yaku Zen Sho)があります。また、ヴィルヘルム・ブッシュ原著を渋谷新次郎・小柳津要人が訳し、1888年に羅馬字会および丸善社書店から刊行された『わんぱく物語』(Wampaku Monogatari)、1947年に講談社から刊行された訓令式ローマ字による児童向け絵本『ローマ字アルバム Rômazi-Arubamu』(河目悌二・新井五郞画)なども公開されます。
そのほか、飯田正宣摘訳『羅馬数字綴法』(1876年)、ヘボン訳『The Book of Psalms English and Japanese』(1888年)、高橋五郎著『和英袖珍字彙』(1888年)、Léon Caron『Benkyôka no tomo』(1892年)、『Iesus Christo Sei Fukuin-Sho』(1896年)、Takatori-Naoichi『Rômaji manabi no shiori』(1936年)、岡倉由三郎著・福原麟太郎編『ローマ字の話』(1946年)、鬼頭礼蔵著『みんなであそぼう1』(1949年)の複製が展示されます。
展示の監修は、日本洋学史や日欧知識交流史などを専門とする神田外語大学日本研究所客員教授で京都大学名誉教授の松田 清氏が務めます。
展示の開催概要
- 会場:神田外語大学附属図書館 展示室(神田外語大学3号館1階 展示エリア/千葉県千葉市美浜区若葉1丁目4−1)
- 期間:2026年9月18日(金)~2027年7月30日(金) の平日10:00~16:00、2026年10月24日(土)、25日(日) 10:00~17:00
- 料金:無料
- 休館日:2026年10月24日(土)、25日(日)を除く土日祝、学園祭準備・撤収期間[2026年10月22日(木)~10月23日(金)、10月26日(月)]、事務局閉鎖期間[2026年12月21日(月)~2027年1月3日(日)]、入試期間[2026年11月18日(水)~20日(金)、2027年1月15日(金)、2027年2月3日(水)~5日(金)、2027年3月2日(火)]
- 備考:神田外語大学1号館2F総務部にて入構手続きが必要(学園祭開催日の10月24日・25日のみ入構手続きなしで観覧可能)
本記事は神田外語大学(学校法人佐野学園)の発表をもとに作成しました。
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