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ネパールの土石流で8万人超が被災 ユニセフが最新の情勢レポートを発表

ユニセフ(国連児童基金)は2026年9月4日、ネパールで発生した大規模な土石流の被害状況と支援活動に関する最新の情勢レポート(第2弾)を発表しました。現地では6郡17自治体で推定8万4,270人が被災し、そのうち3万2,021人を子どもが占めています。ユニセフは被災した子どもと家族を支えるため、1,720万米ドルの緊急人道支援資金を必要としています。

6郡で8万人超が被災しインフラに深刻な被害

今回の土石流により、被災者のうち1,854人が障がいのある人々であると推定されています。ヌワコット郡、ラスワ郡、ダディン郡にある38カ所の一時避難施設には4,500人を超える人々が身を寄せていますが、施設は過密状態が続いており、安全な水や衛生設備の利用も限られているため公衆衛生や保護のリスクが高まっています。

インフラ面でも、給水施設50カ所や学校20校が被害を受けたほか、保健医療施設4カ所が全壊し、2カ所が一部損壊するなど、不可欠なサービスに大きな影響が生じています。

子どもや女性への保護と栄養支援が急務に

被災地では、推定1万600人の妊婦・授乳中の女性、7,000人の5歳未満児、7,900人の10代の女性が緊急の栄養支援を必要としている状況です。

教育面では、少なくとも学校20校が損傷して約7,000人の子どもに影響が出ているほか、河川沿いにある80校でも被害状況の確認が行われています。さらに8つの学校が一時避難施設として使用されていることで、約1,300人の子どもの学びに影響が及んでいます。

また、複数の一時避難施設でおとなの同伴者がいない、または家族と離ればなれになった子どもが232人確認されており、身元特定や保護に関する評価が進められています。女性や女の子においては男女別の入浴設備の利用が制限されるなどプライバシーや安全の懸念があるほか、国境地域や人の往来が多い地域を中心に人身取引や搾取、危険を伴う移動、児童労働のリスクも高まっています。

多分野にわたる緊急支援活動と資金要請

ユニセフはネパール政府や人道支援パートナーと連携し、以下の支援を実施しています。

  • 約4万8,000人に対する水と衛生に関する支援物資の提供、および優先度の高い5つの郡での給水システム復旧
  • 重度の急性栄養不良の子どもの治療に向けた、すぐに食べられる栄養治療食(RUTF)2,700箱の提供
  • 被災者1,029人(うち子ども462人)へのこころのケアの応急処置(PFA)や心理社会的支援、ならびに1,714人(うち子ども・若者574人)への専門的メンタルヘルスケア・心理社会的支援の提供
  • 学習教材キット(生徒用2,694セット、教員用148セット、幼児教育用43セット)の配布

ユニセフは緊急人道支援として1,720万米ドルの資金を必要としており、今後の復旧・復興支援には追加の資金が必要になるとしています。

本記事はユニセフ(国連児童基金)の発表をもとに作成しました。最新情勢レポートの全文は、https://reliefweb.int/report/nepal/unicef-nepal-humanitarian-situation-report-no-2-4-september-2026 で公開されています。

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