疲労による休養への理解度は22.3% 日本リカバリー協会が意識調査
一般社団法人日本リカバリー協会は、一般社団法人日本疲労学会および株式会社ベネクスと共同で実施した健康・生活実態調査「ココロの体力測定 2026」の結果を発表しました。
調査によると、「疲れたので会社(学校)や家事を休む」ことへの理解度は22.3%にとどまり、「理解できない」と回答した割合も26.5%に上ることが分かりました。一方、実践されている休養行動においては、単に体を休めるだけでなく、運動や趣味などを取り入れた能動的なスタイルへの変化が見られます。
疲労による休養への理解は22.3%、「理解できない」との差は依然残る
「疲れたので会社(学校)や家事を休む」ことへの理解度は、「理解できる」が22.3%、「状況によっては理解できる」が51.2%、「理解できない」が26.5%となりました。
2021年の調査と比較すると、「理解できる」は20.4%から22.3%へと増加し、2021年比で1.09倍(1.09%増)となった一方、「理解できない」も26.6%から26.5%(1.00倍)とほぼ横ばいで推移しています。「状況によっては理解できる」は53.0%から51.2%(0.97倍)と微減しました。理解度の差(「理解できる」−「理解できない」)は-4.2%となっており、能動的な休養に対する理解の難しさが依然として伺える結果となっています。
男女別・年代別で休養に対する認識に大きなギャップ

男女別に見ると、「理解できる」と回答した女性は24.6%だったのに対し、男性は19.9%(女性の0.81倍)でした。一方で、「理解できない」と回答した男性は29.2%となり、女性の23.8%と比べて1.22倍高くなっています。「状況によっては理解できる」は男女ともに約5割(0.99倍)となり、男性ほど疲労による休養に対して厳しい姿勢を示す傾向が見られました。

年代別では、若い世代ほど肯定的な傾向が示されています。「理解できる」の割合は30代(29.1%)や20代(28.1%)で高かった一方、年代が上がるにつれて下降し、70代では10.6%にとどまりました。反対に「理解できない」は70代(33.6%)や60代(28.3%)で高く、シニア層ほど厳しい傾向となっています。「状況によっては〜」は高年齢層ほど割合が高く、条件付きの容認姿勢が伺えます。

休養スタイルは「休息」から「運動」「造形・想像」など能動的休養へシフト

実践している「休養の7タイプ」の実施率では、「娯楽タイプ」が59.0%で最多となり、次いで「栄養タイプ」が53.3%と過半数を占めました。そのほか、「転換タイプ(49.6%)」や「親交タイプ(45.4%)」が高い割合を示しています。一方で「運動タイプ(38.8%)」や「休息タイプ(35.3%)」は4割を下回り、「造形・想像タイプ」は20.4%でした。

2024年との比較では、受動的な「休息タイプ」が38.7%から35.3%へ落ち着く一方、「運動タイプ(1.10倍/38.8%)」、「造形・想像タイプ(1.09倍)」、「娯楽タイプ(1.05倍)」といった能動的な休養が伸長しています。単に体を休めるだけでなく、体を動かしたり趣味に没頭したりする多様なアプローチでリフレッシュを図る「休養の多角化」が進んでいます。
なお、休養の7タイプのデータは2024年発表のデータとは異なる算出方法を用いており、元気な人の実施している行動時間を指標として算出されています。
調査概要と実施団体
「ココロの体力測定 2026」の調査概要および発表元の情報は以下の通りです。
- 調査名:「ココロの体力測定 2026」
- 期間:2026年5月
- SCR調査対象:全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)
- 方法:インターネット調査
- SCR調査項目:10問(疲労度合項目は厚生労働省「ストレスチェック」B項目を基に独自加工して点数化。サンプル数は各都道府県500サンプル以上を確保し、人口比率でウエイト修正)
一般社団法人日本リカバリー協会
- 所在地:神奈川県厚木市中町4-4-13 浅岡ビル4階
- 会長:渡辺恭良
- 副会長:水野敬
- 顧問:大谷泰夫、松木秀明、田爪正気
- 代表理事:片野秀樹 博士(医学)
- URL:https://www.recovery.or.jp/
本記事は一般社団法人日本リカバリー協会の発表をもとに作成しました。
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