要介護者の家族の約8割が外出断念を経験 IT FORCEが調査結果を公開
介護タクシー予約アプリ『よぶぞー』を提供するIT FORCE株式会社は、要介護認定者(要支援2以上)の家族1,000名を対象に実施した「要介護認定者のご家族とのお出かけに関する調査」の結果を公開しました。調査によると、行事などで要介護者を外出させたいと望む家族が6割以上に上る一方、過去1年でお出かけを断念した経験がある人は77.1%に達しています。あわせて介護タクシーの利用実態や、移動サービスに求められる要素についての分析結果も公表されました。
外出を望む一方で77.1%が断念を経験




介護・移動サポートを担当する家族(n=633)において、家族の6割以上(61%〜68.7%)が「行事や記念日に要介護者を外出させたい」と望んでいるものの、過去1年で1回以上お出かけを断念した経験がある人は77.1%に上りました。


移動に関する不安としては、「スロープや車両設備の不足(78.5%)」が最も高く、次いで「身体状態に応じたサービス対応可否が分かりにくいこと(71.4%)」、「目安料金が分からないこと(67.8%)」が挙げられています。また、要介護認定者が2名以上いる人は6割強(n=392)となり、そのうち55.5%が負担増と回答しました。


介護タクシー利用者の約8割が車いすユーザー
介護タクシー利用者(n=156)の内訳をみると、2人に1人が要介護3〜5であり、約8割が車いすユーザーでした。
重度および介助が必要な層ほど、「福祉車両の予約が取りにくい(66.0% / 非利用者と11%差)」や「目安料金がわかりにくい(75.6% / 差9.6%)」といった課題を強く感じる傾向がみられました。さらに、1年以内の「お出かけ諦め」についても5回以上が27.6%/差7.0%となるなど、高頻度で断念している実態が明らかになっています。
移動サービスに求められる料金の透明性と指名予約
移動サービスにおける「アプリや Web 予約など」の利用時に重視することとして、85.4%が「事前の目安料金提示」、79.9%が「ドライバーの指名(リピート)予約」と回答しました。また、事前情報や目安料金が明瞭なサービスがあれば利用したいと答えた人は83.1%に上っています。
自由記述では、運転手の人柄や介助の技術による安心感を評価する声や、車いすのまま利用できる利便性を挙げる意見があった一方、事前予約の取りにくさを指摘する意見も寄せられました。
有識者は自費移動ニーズの拡大と移動DXの可能性を指摘
淑徳大学の結城康博教授は、公的な介護保険でカバーできる移動サービスが今後さらに限定的になると見込まれる一方、娯楽や旅行などの自費移動の潜在ニーズは65 歳以上の高齢者の約 2 割(約 700 万人)に上るとコメントしています。あわせて、移動 DX を活用して50 代 60 代へ利便性をアピールできれば、持続可能なビジネスとして十分な可能性を秘めていると述べています。
調査概要と提供企業について
- 調査名:「要介護認定者」のご家族とのお出かけに関する調査
- 調査主体:IT FORCE 株式会社
- 調査対象:全国の 20〜99 歳の男女、要介護認定者(要支援 2 以上)※除外:職業 学生
- 有効回答数:スクリーニング n=15,000、本調査 n=1,000(20 代:100、30 代:100、40 代:200、50 代:200、60 代:200、70 代以上:200)
- 調査手法:インターネット定量調査(Freeasy※アイブリッジ株式会社)
- 調査時期:2026 年 7 月 14 日~7 月 16 日

IT FORCE 株式会社は、東京都中央区新川 1 丁目 14 番 5 号 金盃第 3 ビルに拠点を置き、代表取締役社長を陰山 光孝が務める企業です。同社が提供する介護タクシー予約アプリ『よぶぞー』は、高齢者や要介護者などの移動困難者と事業者を結ぶ配車予約マッチングアプリで、目安料金表示やドライバーの指名予約機能などを備えています。
本記事はIT FORCE 株式会社の発表をもとに作成しました。
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