TVerとビデオリサーチが合弁会社「株式会社TVer DATA MARKETING」を設立
民放公式テレビ配信サービス「TVer」を運営する株式会社TVerと、視聴データの管理・運営・分析を行う株式会社ビデオリサーチは、2024年7月1日に合弁会社「株式会社TVer DATA MARKETING」を設立すると発表した。
新会社は、TVerが保有するコンテンツ視聴データとビデオリサーチの知見を融合することで、データガバナンスを強化したマーケティング基盤を提供する。近年、配信動画視聴を楽しむユーザーが拡大し、「TVer」の2024年3月の月間動画再生数は4.5億回を超えて伸長している。それに伴い、蓄積される視聴データ量も膨大になっている。
一方で、個人情報保護意識の高まりやデータ保護規制の動きが広がる中、データガバナンス強化が放送業界全体の喫緊の課題となっている。そうした環境変化の中、放送業界が保有するデータを安全に管理・運用し、持続可能かつ適正なデータ計測・可視化が行える体制構築が急務となっている。
新会社では、放送視聴データおよび配信データの計測・分析業務や、計測したデータを活用した新たなソリューションの開発・提供業務を行う。両社は、新会社を通じてデータガバナンスを強化したマーケティング基盤を提供するとともに、それぞれの保有データを掛け合わせた利活用方法を検討することで、放送・配信コンテンツの価値の向上など放送業界の発展に貢献していく方針だ。
株式会社TVerは、民放各局が制作した安心・安全なテレビコンテンツをいつでもどこでも完全無料で楽しめる民放公式テレビ配信サービス「TVer」を主に運営している。一方、株式会社ビデオリサーチは、テレビ視聴率データを提供する調査機関として1962年に設立され、以来、日本国内におけるテレビ視聴率調査をはじめとした各種メディアデータやマーケティングデータなど最先端のデータを提供し、企業のマーケティング課題解決のトータルサポートを行っている。