SkyDrive、タイ財閥と空飛ぶクルマ事業で提携

株式会社SkyDriveは、タイの大手財閥であるサハ・パタナ・インター・ホールディングとサハ東急コーポレーションと、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05)」を活用したタイでの事業検討に関する覚書を締結した。

サハ・パタナ・インター・ホールディングは、タイの工業団地開発や新規事業への投資を行う企業で、工業団地内に小型機用の民間飛行場を備えている。サハ東急は、シラチャにおいて不動産事業を行う、東急株式会社とサハ・グループとの合弁会社だ。

タイでは、日系企業の工業団地への進出により経済成長が促進されている一方、自動車による交通渋滞や排気ガスによる環境汚染が深刻な社会課題となっている。これを受け、多様な移動手段の活用が期待されている。

3社は、タイのシラチャ、パタヤ、プーケットなどで空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05)」を活用したユースケースを検討する。また、これらのユースケースを日本に逆輸入し、東急グループの街づくりにおけるエアタクシー事業の検討を行うなど、さらなる事業展開の可能性を模索する。

SkyDrive代表取締役CEOの福澤知浩氏は、「コンパクトでCO2を排出しないSKYDRIVEが、この社会課題の解決に寄与できると考えております」とコメントした。

サハ・パタナ・インター・ホールディング最高経営責任者兼取締役会長のVichai Kulsomphob氏は、「SkyDriveのゼロ・エミッションのeVTOLは、タイにおける環境負荷低減と事業拡大を実現できる可能性があると考え、当社、サハ東急、SkyDriveの3社による協業が実現しました」と述べた。

サハ東急取締役社長の須山真慈氏は、「SkyDriveのような先端企業のタイへの進出を支援し、新たな産業により集う人々への不動産サービスの提供を含め、地域を一層活性化させることに尽力し、タイの地域社会、経済に貢献していけると信じています」と語った。

空飛ぶクルマは、電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段を指す。