東海大とNow Doが連携協定、スポーツで地域活性化へ
東海大学と、サッカー界の本田圭佑が代表取締役を務めるNow Do株式会社が、2024年5月29日に包括連携協定を締結した。この連携を通じて、地域のスポーツ人材の確保の課題解決など、スポーツを通じた地域活性化や未来を支えるスポーツ人材の育成を目指す。
Now Do株式会社は、代表の本田圭佑が南アフリカの孤児院を訪問した際に目にした子供たちの光景に強く心を動かされ、教育格差という社会問題の解決を目指して設立された。これまで、教育・スポーツ事業を展開し、大学生をはじめとしたスポーツ人材が地域の子供たちにスポーツや遊びの楽しさを伝える活動を行っている。
また、2022年6月にスポーツ庁の有識者会議で提言された、公立中学校における休日の運動部活動を外部に移行する改革の一環である「部活動の地域移行」に取り組むため、全国の自治体や大学と連携し、スポーツ人材バンクの構築を計画している。
2023年度からは育成年代向けの4人制サッカー大会「4v4」を立ち上げ、大会を全国で開催することで、地域の活性化を図っている。この新しいサッカー大会のルール設計には、子供たちが自ら考え行動する力を育む要素が盛り込まれており、将来のスター選手候補の育成も目指している。
東海大学は、今回の連携協定を契機に、学生や卒業生がスポーツイベントの企画・運営をサポートし、さらにスポーツ団体などで指導者として活動する機会を提供するため、人材バンクを活用する。これにより、地域社会の活性化と発展に貢献していく。
連携協力事項としては、スポーツ活動の推進及び振興、スポーツ環境の整備・充実、地域社会におけるスポーツ活動等の支援・発展、人材の育成・交流・講師派遣、Now Do株式会社が運営する「人材バンク」の発展、運用などが挙げられている。