STYLYがGoogle Geminiを搭載したVision Pro向けデモを公開

株式会社STYLYは、マルチモーダルAI「Google Gemini」を活用したSTYLY for Vision Pro向けソリューションのデモ映像を公開した。このソリューションは、2024年6月11日に開催されたAppleの開発者向けカンファレンス「WWDC」で発表されたvisionOS向けエンタープライズAPIによるカメラへのアクセスと、Google Gemini、そしてSTYLY for Vision Proが連携することで実現している。

データを事前学習させることで、導入事業者のニーズに合わせたサービス構築が可能であり、施設ナビゲーションや日本語表記しかない案内掲示の多言語音声案内などに応用できるため、特にインバウンド需要の強い観光業において有用なユースケースになると考えられる。今後は、OpenAIをはじめとする他のAIとの連携や、主要MRデバイスへの対応も進める予定だ。

本ソリューションの活用については、2024年4月24日に発表された共創型オープンイノベーションラボ「STYLY Spatial Computing Lab」のユースケース創出の一環で、エンタープライズ向けのPoCとして実施を検討中とのこと。STYLYは今後、生成AIを含む人工知能のインターフェースとして親和性の高い空間コンピュータとの連携を強化し、空間コンピューティング時代の新たなライフスタイル創出を推進していく方針だ。

STYLY Spatial Computing Lab(SSCL)は、Apple Vision Proをターゲットデバイスに、空間コンピューティング時代のビジネス創出を通じて、新たなライフスタイルを提案する共創型オープンイノベーションラボである。空間ディスプレイの普及に伴い、日常がエンターテイメント化していく社会において、人々のライフスタイルに関わるインターフェースのXR化を様々なコラボレーションパートナーと共に提案していく。

STYLY for Vision Proは、XR/空間コンピューティングデバイス向けデジタルコンテンツ制作・配信プラットフォーム「STYLY」のApple Vision Pro版アプリケーションだ。Unityをベースにノーコード・ローコードで制作されたデジタルコンテンツを、空間コンピューティングデバイス向けに配信することができる。