大正製薬の秋バテ調査で約7割が不調実感 専門医が効果的な対策を解説
大正製薬は、20代以上の男女1,000人を対象に実施した、夏の終わりから秋にかけて感じる体調不良や季節の変わり目の体調管理に関するアンケート調査の結果を公表した。調査によると、約7割の人が秋口に何らかの体調不良を感じている実態が明らかになった。あわせて、済生会横浜市東部病院の医師である谷口英喜先生による、秋バテの原因と具体的な対策の解説も紹介されている。
約7割が秋口の不調を経験 最多の症状は「だるさ」

過去3年間に夏から秋にかけて感じた体調不良について尋ねた調査では、1000人中658人と、約7割の人が何らかの“秋バテ”症状を感じている可能性があるという結果となった。全体を通して、女性のほうが男性よりも“秋バテ”が疑われる症状を感じている傾向がみられた。

具体的な体調不良の症状としては、「疲れが抜けない・だるい」(418人)が最多で、次いで「やる気が出ない」(283人)、「身体が重い」(270人)、「頭痛・肩こり」(231人)、「睡眠の質が落ちる」(223人)が挙げられた。
また、季節の変わり目の体調管理として実践していることとしては、「十分な睡眠をとる」(402人)、「水分補給を欠かさない」(374人)、「3食きちんととる」(282人)、「バランスの良い食事をとる」(277人)が上位に並んだ。
寒暖差や気圧変化で生じる秋バテのメカニズム
解説を担当した谷口英喜先生によると、秋バテは暑い時期から寒い時期への変化に身体の対応が追いつかないことで起こる体調不良である。夏の発汗や睡眠不足、食欲低下によって身体に負担がかかっているところに、秋口の急激な気温や気圧の変化が加わることで自律神経のバランスが乱れ、疲労感や食欲不振、睡眠の質の低下といった不調が起こりやすくなるという。
特に秋口は、気温の低下によって水分補給がおろそかになり脱水を引き起こす危険性があるほか、放置すると栄養不足による免疫能の低下や気象病へ移行する懸念もあるとしている。
対策として、暑さが残る秋口でも夏と同様に「冷却+水・塩分」を意識することが重要とされている。脱水状態に陥ると血液量が減少し、体内に必要な栄養素が行きわたりにくくなるため、水分・塩分補給に加え、内臓機能を守るために深部体温を下げることが熱中症予防に必要となる。その手段として、液体中に細かい氷の粒が混ざったシャーベット状の冷却ドリンクであるアイススラリーの活用も有効とされている。
食事面では、自律神経のバランスを整えるために3食食べて生活リズムを整えることが推奨されている。体内の代謝を助け自律神経を保つアミノ酸の一種「タウリン」を含むイカ、タコ、ホタテ、アサリ、サザエ、しじみ、カツオ、ブリなどの魚介類を、お味噌汁やスープなどで取り入れることが推奨されている。食欲が落ちている場合は無理に量を食べず、塩分や代謝を上げるビタミンB、疲労回復のクエン酸などが含まれるゼリー飲料を活用することも一つの方法としている。
生活リズムを整える睡眠・入浴・運動のポイント
生活習慣の改善では「睡眠」「入浴」「運動」が重要となる。就寝の1~2時間ほど前に入浴して一時的に深部体温を上げ、その後の体温低下を利用することでスムーズな入眠につながりやすくなる。
また、朝起きて太陽の光を浴びることで体内時計を整えることや、仕事の合間に屈伸、前屈、スクワットなどの簡単な運動を行うこと、朝夕の涼しい時間帯に10~20分程度の軽いウォーキングを行うことも推奨されている。なお、症状が長く続く場合や日常生活に支障がある場合には、自己判断せずにかかりつけ医、総合内科、心療内科などの医療機関に相談することが推奨されている。
解説を行った谷口英喜先生の概要は以下の通り。
- 役職・肩書:済生会横浜市東部病院 患者支援センター長 医師(日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医)
- 略歴:1991年福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。2023年から医療従事者の生涯教育サイト「谷口ゼミ」を開塾
- 主な著書:『「現代バテ」即効回復マニュアル』(評言社、2025年6月20日発売)、『熱中症からいのちを守る』(評言社)、『いのちを守る水分補給~熱中症・脱水症はこうして防ぐ』(評言社)
本記事は大正製薬の発表をもとに作成しています。
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