北日本工芸、人間国宝・三浦小平二氏の佐渡の工房・小平窯の再生クラファンを実施
伝統工芸品を取り扱う北日本工芸株式会社(代表取締役:北村勇人、新潟県新潟市)は、人間国宝の陶芸家である故・三浦小平二氏の生家である佐渡の工房「むみょうい常山小平窯」の再生に向け、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」で支援を募るプロジェクトを実施している。三浦氏の没後20年となる2026年に向け、老朽化した工房を修繕し、再び作品を制作できる環境を整えることを目的としている。新潟県内での記念展開催と連動しながら、伝統技術と制作拠点の次世代への継承を目指す。
老朽化が進む工房の現状と修繕計画
佐渡にある「むみょうい常山小平窯」は、三浦小平二氏の逝去後、作品づくりが再開されないまま年月が経過していた。現在、作業場は天井の剥がれや床のカビ・湿気による傷み、段ボール下の黒カビのほか、雨漏りや冬場の電気系統トラブルなどが発生しており、安心して制作できる状態ではなくなっている。
今回のクラウドファンディングで集まった資金は、床・壁・天井の修繕、黒カビの除去、雨漏り箇所の補修、電気系統の整備に充てられる。修繕後は、三浦氏が描いた絵を転写した絵付けを施すマグカップやフリーカップ、パン皿など、日常使いできる器の制作再開を目指すとしている。
没後20年に合わせた新潟県内での展覧会
2026年の没後20年に合わせ、三浦氏の創作の軌跡を紹介する展覧会が新潟県内で展開される。新潟伊勢丹での記念展に続き、佐渡ショップや雪梁舎美術館でも関連展示が予定されている。

雪梁舎美術館で開催される「没後二十年 三浦小平二展」では、若き日の焼き締め、鉄絵、黄瀬戸、鈞窯、辰砂から三浦青磁の代表作に至る歩みを、旅先で描いた絵画作品やスケッチとともに紹介する。
三浦小平二氏の歩みと佐渡の無名異土
三浦小平二氏(1933〜2006年)は佐渡旧相川町出身で、東京藝術大学で学んだ後、青磁に色絵を施す「豆彩」など独自の表現を確立し、1997年に重要無形文化財「青磁」保持者(人間国宝)に認定された。
三浦氏の青磁制作には、佐渡金銀山周辺から産出する鉄分を多く含んだ赤土「無名異土」が取り入れられていた。この土を用いる「佐渡無名異焼」は、2024年10月17日に経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されている。三浦氏と長年の縁があった北日本工芸は2023年4月に小平窯の事業を移管しており、文化や技術の途絶えを防ぐため、今回の再生を決断したとしている。
- クラウドファンディングURL:https://camp-fire.jp/projects/973053/view
- 会社名:北日本工芸株式会社
- 代表者:代表取締役 北村 勇人
- 所在地:新潟県新潟市中央区南笹口1丁目6番9号
本記事は北日本工芸株式会社の発表をもとに作成。
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