Blossom EnergyのCTOに鳥飼高行氏が就任 量産化と社会実装へ体制強化
熱の脱炭素化に取り組む株式会社Blossom Energyは、鳥飼高行氏がCTO(最高技術責任者)に就任したと発表した。鳥飼氏は発電プラントや海外事業、技術経営の分野で培った経験を生かし、同社の技術戦略や研究開発、技術開発体制の統括を担う。蓄熱事業の量産化や高温ガス炉事業の社会実装を見据え、事業成長を支える技術基盤の強化を図る。
就任の背景と各事業の進展
東京都台東区に本社を置き、代表取締役CEOを濱本真平氏が務めるBlossom Energyは、再生可能エネルギー由来の電力を熱として貯蔵・供給する黒鉛蓄熱式ボイラ「Blossom Energy G-TES」と、熱共有や発電への活用を目指すクラスタ型高温ガス炉の開発を進めている。
蓄熱事業においては、G-TESの商用初号機が稼働してから約半年が経過し、研究開発・実証段階から量産・拡販フェーズへと移行している。国内外の需要家への導入拡大に向け、コスト削減や省力化、信頼性向上のための設計改良、量産体制の整備、知財保護といった技術基盤の強化が求められている。
一方の高温ガス炉事業では、独自開発技術を適用する原子力プロジェクトが登場しており、今後は技術シーズの選別や戦略的な研究開発投資を行う段階を迎えている。こうした事業の進展に伴い、技術開発から事業化・社会実装までを見据えた体制を構築するため、鳥飼氏の招聘に至った。
鳥飼高行氏の経歴

鳥飼氏は東芝に入社後、30年以上にわたり発電プラントの設計や基本計画、プロジェクトマネジメント、海外事業に従事した。欧州での発電設備受注や、インドにおける現地企業との合弁会社設立および工場建設を主導するなど、海外での事業開発や経営の経験を有する。
その後、東芝エネルギーシステムズで全社の技術戦略や研究開発投資、知財戦略を担当し、北芝電機では常勤監査役を務めた。技術と経営の双方に精通しており、日本機械学会フェローの称号を持つほか、MITスローン経営大学院のMOT(技術経営)プログラムを修了している。
今後の展望
鳥飼氏の参画により、蓄熱事業ではさらなる技術高度化と量産化に向けた開発・製造体制の構築を進める。高温ガス炉事業においても、将来の社会実装に向けた技術開発や中長期的な技術戦略の策定を推進するとしている。同社は2つの事業アプローチを通じて技術開発を加速させ、蒸気のグリーン化を目指す方針だ。
株式会社Blossom Energy 会社概要
- 企業名:株式会社Blossom Energy
- 設立:2022年1月
- 本社所在地:東京都台東区浅草7丁目6-1
- 代表取締役CEO:濱本真平
- 事業内容:発電等に用いる設備の設計・製造・販売
- URL:https://www.blossom-energy.co.jp/
本記事は株式会社Blossom Energyの発表をもとに作成。
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