Planet Labs、奈良の元回廊建築の旧竹井楼を保全・宿泊施設化へ投資募集開始
株式会社ガイアックスのカーブアウト企業である株式会社Planet Labsは、大和郡山まちづくり株式会社および奈良県大和郡山市と連携し、明治初期築とされる元回廊建築「旧竹井楼」の保全と宿泊施設化に向けた投資募集を本格開始した。老朽化や維持費の負担から建て替えも検討されていた歴史的建造物を、所有者や地域、国内外のサポーターが共同出資者となって支え、保全と活用を目指す。公式一般ローンチに伴い、大和郡山市の上田清市長らが出席する現地記者発表会と投資検討者向け特別内覧会も開催された。
取り壊しの危機に直面する貴重な木造回廊建築
奈良県大和郡山市の洞泉寺町では、伝統的な木造回廊建築の老朽化や維持費負担による取り壊しが進んでおり、2020年には町内に残っていた4棟が解体された。現在、町内に残る元回廊建築は、大和郡山市が保存・一般公開する国登録有形文化財「町家物語館(旧川本楼)」や「旧竹井楼」を含むわずか数棟となっている。
木造2階建ての「旧竹井楼」は、中庭を取り囲む回廊や遊郭建築特有の動線設計などを備えた建築遺構である。築120年を超える規模の大きな木造建築であることから維持管理費が課題となり、建て替えも選択肢に挙がっていたが、建物を残したいとする所有者の意向と、空き家再生を手がける大和郡山まちづくり、Planet Labsの連携により保全・活用の道が選ばれた。なお、築年数に公的記録は現存しておらず、所有者家族の伝承に基づく表記としている。

株式会社型DAOを活用した歴史的建造物の保全








Planet Labsが展開する「PlanetDAO」は、法人の枠組みを利用して地方資産の保全資金を募る「株式会社型インベストメントDAO」モデルを採用している。同モデルについて、日本ブロックチェーン協会理事の峯荒夢氏は、株式会社の法人格を利用して出資を募るインベストメントDAOとして日本初の試みであることを確認している。
2024年の開始以降、世界23カ国・289名の共同オーナーが参画し、累計で1億円超の資金を調達した。和歌山県那智勝浦町の無住職寺院プロジェクトでは3,450万円を調達し、出資者の約8割を海外投資家が占めたほか、新潟県佐渡市のプロジェクトでも世界14カ国・75名が参加するなど、国内外の共同オーナーがオンライン投票や交流会を通じて活用方針の決定に関わっている。
地域と国内外のサポーターによる公民連携の推進

現地発表会で大和郡山市の上田市長は、観光客を仲間や関係人口として迎え入れる姿勢を示し、公民連携リノベーションまちづくりの強みを活かしてプロジェクトを応援する方針を述べた。
大和郡山まちづくりの大垣満代表取締役は、大規模な元遊郭・回廊建築の保全と宿泊施設化への挑戦として、地域の食文化や資源を活かした滞在体験を目指すと語った。また、所有者の竹井勝利氏は先祖から受け継いだ建物を残す活路が開かれたことへの期待を示し、Planet Labsの西村環希代表取締役は大和郡山の魅力を世界中の仲間とともに未来へつなぎたいとしている。
株式会社Planet Labs 概要
- 設立:2023年11月
- 代表者:代表取締役 西村 環希
- 所在地:東京都千代田区平河町2-5-3 MIDORI.so NAGATACHO
- 事業内容:歴史的建造物の再生・運営事業
- URL:https://planetdao.world
本記事は株式会社Planet Labsの発表をもとに作成
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