NHK、アステリアのGravio導入 放送センターの会議室の空予約を自動解放
アステリアは、日本放送協会(NHK)が同社のノーコードAI/IoTプラットフォーム「Gravio」を導入したと発表した。NHKは東京都渋谷区の放送センターにおいて、AIカメラやセンサーなどを組み合わせた会議室スマート化ソリューションを構築した。月間200件以上の空予約を自動解放するなど、オフィス設備の効率的な運用を進めている。
会議室運用の実態把握と属人化の解消が課題に
総務省の調査によると、コロナ禍でテレワークを活用していた企業の約6割がテレワークを縮小したとされるなど、オフィスへの出社回帰が進んでいる。これに伴い出社人数や頻度が増加し、限られたオフィススペースや会議室を効率的に運用する重要性が高まっている。
NHK総務局では、施設を戦略的に管理・活用するファシリティマネジメントを推進しており、共用会議室の予約が取りにくい課題を抱えていた放送センターで運用の最適化に着手した。従来の運用では、利用者の入室記録におけるミスや忘れにより利用実態の正確な把握が困難だったほか、内製の管理システムが特定の開発担当者に依存しているといった課題があった。

こうした背景からNHKは、ノーコードでAIやIoTと連携・運用できるGravioの導入を決定した。
AIカメラとセンサーで空予約を自動キャンセル
構築されたソリューションでは、会議室の天井に設置したAIカメラが1分ごとに在室状況と利用人数を自動収集する。カメラ設置が難しい場所では人感センサーで在室を検知する仕組みとなっている。撮影画像は人数解析にのみ使用され、解析後は即座に自動消去される。
収集されたデータはBIツールのTableauやMicrosoft Power BIを通じて集計・分析され、稼働率や利用人数の推移、時間帯ごとの傾向などをリアルタイムに把握できる。
また、Microsoft Outlookを用いた既存の予約システムとデータ連携し、予約開始時刻から5分以内に人の在室が検知されない場合は空予約と判定して自動キャンセルを行う。2026年3月の運用開始以降、月間約3,000件の予約のうち200件以上が空予約として自動解放され、再予約が可能な状態になっているという。ノーコードツールの採用により、担当者の異動時にも引き継ぎやすく、属人化を防いだ運用が可能となっている。
放送センター共用会議室の約半数で稼働、改修計画にも活用へ
現在、NHK放送センターの共用会議室の約半数にあたる26室にAIカメラが設置されているほか、ミーティング用個室ブースには人感センサーが導入されている。
本ソリューションで収集・分析されたデータは、今後予定されている放送センターの改修において、最適な会議室の数や規模を検討するための判断材料として活用される予定だ。

関連組織の概要
日本放送協会(NHK)
- 本部:東京都渋谷区
- 会長:井上樹彦

アステリア株式会社
- 本社:東京都渋谷区
- 代表取締役社長:平野洋一郎
- 証券コード:3853
本記事はアステリア株式会社の発表および総務省「テレワークの普及定着に向けた課題と対応策に関する調査研究結果報告書」をもとに作成しています。
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