アイテックの駐車場経営支援AI、導入現場で月間平均粗利12.6%改善
株式会社PKSHA Technologyのグループ会社である株式会社アイテックは、駐車場経営支援AI「もっともうかるくん」を導入した複数現場において、1現場あたりの月間平均粗利が12.6%改善する効果を確認したと発表した。同ソリューションは、駐車場の稼働データや周辺情報をAIが分析し、現場ごとの適正料金を提案する仕組みを備えている。熟練者の知見をシステム上で活用可能にすることで、駐車場運営におけるデータドリブンな経営判断を支援していくとしている。
駐車場業界における料金設定の課題
駐車場ビジネスは参入障壁が低く事業者が乱立しやすい構造にあり、値下げ合戦による適正な利益確保の難しさが課題となっている。運営会社が安定的な運営を維持できない状況は、利用者の利用環境を損なう要因にもつながる。
また、利用状況や周辺環境の情報を一元的にデータ化することが困難なため、需給の実態に基づいて適切に料金を設定できている事業者は多くなく、熟練者の経験や知見に依存した判断が続いていた。こうした課題を解決するため、画像認識技術を用いた駐車場展開や運営コンサルティングを手がけるアイテックが同ソリューションを開発した。
複合データのAI分析で粗利12.6%改善を実現
「もっともうかるくん」は、曜日・時間帯別の稼働状況や売上、過去の料金変更履歴に加え、周辺施設や工事情報などの公開情報を組み合わせてデータを取得する。これらのデータをアイテックの運営ノウハウを搭載したAIが分析し、現場ごとの適正料金を推奨する。
従来は担当者が1現場あたり4〜5時間かけて作成していた分析・提案レポートを数分で出力可能にし、意思決定を効率化する。導入企業では平均で粗利12.6%の改善が実証されており、固定費比率が高い駐車場運営の特性から、売上改善(+4.7%)の約2.7倍にあたる粗利改善が確認された。料金改定の最終判断は担当者が行うため、既存設備をそのまま活用して収益の最適化を図ることができる。
この取り組みでは、駐車場の入出庫や売上、滞在時間を構造化する「i-BARMS PRO」が画像認識AIによる入出庫記録を整理し、利活用しやすいデータ基盤として機能している。
アイテックは今後、AIによる個別現場ごとの分析や最適化の定着を目指す。さらに、AIカメラを用いて不正利用や喫煙、長時間の滞留などをリアルタイムに検知・通知する「フィジカルAI」の実装も進めている。これにより、人手不足の解消や巡回業務の効率化、トラブルの未然防止につなげる方針だ。
PKSHAグループは金融や製造など多様な業界でのAI実装実績を持ち、本取り組みの技術を駐車場業界にも展開している。現場のリアルタイム情報と熟練者のノウハウを組み合わせ、リアルアセットの高度な活用と人とソフトウエアが協働する社会の実現を目指すとしている。
会社概要
- 株式会社アイテック
- 所在地:東京都文京区後楽2-1-3 NS飯田橋ビル1階
- 代表者:代表取締役 前川 卓志
- URL:https://www.i-tech-corp.co.jp/
- 株式会社PKSHA Technology
- 所在地:東京都文京区本郷2-35-10 本郷瀬川ビル4F
- 代表者:代表取締役 上野山 勝也
- URL:https://www.pkshatech.com/

本記事は株式会社PKSHA Technologyの発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



