メトロウェザーが15億円調達、三菱重工などから 物体検知ライダー実用化へ
京都大学発のディープテックスタートアップであるメトロウェザーは、シリーズBラウンドにおいて、インキュベイトファンドおよび三菱重工業を引受先とする第三者割当増資により、総額15億円の資金調達を実施しました。これにより同社の累計調達額は総額35.6億円に達しました。同ラウンドでは引き続き2ndクローズを予定しており、シリーズB全体で総額25億円の調達を目指すとしています。


不審ドローン等を捉える物体検知ライダーの開発を推進
メトロウェザーは2015年に創業し、リモートセンシング技術と独自の信号処理技術を用いて、風況をリアルタイムで3次元に可視化する「ドップラー・ライダー」の開発を手がけてきました。
現在はその技術基盤を応用し、既存のレーダーでは捉えきれない領域を補完して不審ドローンなどを検知する「物体検知ライダー」の開発を進めています。要素技術としての有効性は確認されており、防衛装備品としての実用化を進める段階にあるとしています。
防衛や重要インフラ防護のデュアルユースを目指す
近年、ドローンの普及に伴い、重要施設への不審ドローンの接近や侵入といった脅威が世界的に深刻化しており、ドローン対策は防衛や空港・発電所などの重要インフラ防護において喫緊の課題となっています。
今回の出資にあたり、インキュベイトファンドはデュアルユース領域における同社の成長性に期待を寄せたとしています。また、防衛装備品を手がける三菱重工業は、既存技術を補完する新たな価値を持つ技術として同社の物体検知ライダーを評価し、出資を決定しました。両社は三菱重工業の知見と同社のリモートセンシング技術を融合させ、安全保障の課題解決や重要インフラ防護などの社会的ニーズに応える技術展開を進める方針です。
関係者のコメント
インキュベイトファンドのジェネラルパートナーである井原昌史氏は、防衛産業へのスタートアップ参入がイノベーションを加速させるとし、同社が目指すデュアルユース市場での躍進をサポートする姿勢を示しました。
三菱重工業の成長推進室室長である松尾淳氏は、メトロウェザーの技術が従来捉えきれなかった領域をカバーし得る独自性の高いものと評価し、オープンイノベーションを通じて社会的課題の解決に貢献していくと述べています。
メトロウェザー代表取締役社長の古本淳一氏は、防衛装備業界への参入には高度な仕様対応やセキュリティに配慮した生産体制が必要であり、三菱重工業との協業が最短の道筋であるとした上で、「今回の調達・連携を機に物体検知ライダーの実用化を加速させ、防衛のみならず重要インフラの防護にも貢献する技術として社会実装を進めてまいります」とコメントしています。
各社概要
- メトロウェザー株式会社
所在地:京都府宇治市広野町茶屋裏18-1 タニヤマ大久保ビル1F 代表者:代表取締役社長 古本 淳一 URL:https://www.metroweather.jp/
- インキュベイトファンド株式会社
所在地:東京都港区虎ノ門五丁目9番1号 麻布台ヒルズガーデンプラザB 5F 代表者:代表パートナー 赤浦 徹、本間 真彦、和田 圭祐、村田 祐介、ポール・マクナーニ URL:https://incubatefund.com/ ※本件投資の主体は、同社が東京都とともに設立した「IF Growth 1号投資事業有限責任組合」
- 三菱重工業株式会社
所在地:東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 代表者:取締役社長CEO 伊藤 栄作 URL:https://www.mhi.com/jp
本記事はメトロウェザー株式会社の発表をもとに作成しました。
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