アップサイクルと神戸市、広葉樹の枝葉を活用したTシャツ制作へ連携協定
一般社団法人アップサイクルと神戸市は、神戸市内の森林整備に伴い搬出される広葉樹の枝葉を循環利用するため、2026年9月1日に事業連携協定を締結した。

協定に基づく取り組みとして、神戸市産広葉樹の枝葉を紙糸へと加工し、アップサイクルした「KOBE WOOD Tシャツ」を制作する。森林資源の循環利用に向けた仕組みづくりを目指す。

神戸市産広葉樹の枝葉を紙糸とTシャツへ再生
神戸市では森林・里山の再生を目指し、2025年に「森の未来都市 神戸 推進本部」を設置し、同年6月には神戸産の木材等に関するブランド「KOBE WOOD」を創設した。神戸市内の森林は9割を広葉樹林が占めており、防災の観点からも間伐などの適切な森林管理が必要とされている。しかし、広葉樹は針葉樹に比べて伐採した木材の用途が限られ、特に枝葉は整備地の土留め以外では残置されていた。
また、広葉樹は針葉樹に比べて繊維が短く、単独では品質が安定しにくい課題があったが、神戸市内などの資源回収ステーションで市民から回収した紙資源と組み合わせることで紙糸への加工が可能となった。この紙糸を用いて「KOBE WOOD Tシャツ」を制作し、市民へ届ける計画としている。
事業連携協定の内容と今後の展開
本協定を通じて、神戸市と一般社団法人アップサイクルはそれぞれの役割を担い、製品の製造と森林資源の循環を推進する。

- 協定期間:2026年9月1日から2028年3月31日まで
- 神戸市の役割:森林整備で発生する広葉樹の枝葉を有償提供
- 一般社団法人アップサイクルの役割:神戸市産広葉樹の枝葉を活用した「KOBE WOOD」製品(Tシャツ等)の製造および広報
スケジュールとしては、2026年9月1日の協定締結後、10月以降に森林整備の進捗に合わせて枝葉の提供や関連イベント、SNS等での広報、製品の制作および販売を順次進める予定となっている。
制作されるTシャツの仕様は以下の通りとなっている。通常の綿製品と同様に洗濯や乾燥が可能とされている。
- 原産国:日本
- 素材:綿70%、分類外繊維(和紙)30%
- サイズ展開:
- S:着丈65cm、胸囲88cm
- M:着丈67cm、胸囲94cm
- L:着丈69cm、胸囲100cm
- XL:着丈71cm、胸囲106cm
- XXL:着丈73cm、胸囲112cm
一般社団法人アップサイクルは、資源や食品残渣のリサイクル率向上を目的に、神戸市やネスレ日本株式会社をはじめとする参画企業・団体により2023年2月に設立された。同法人が推進するプロジェクト「TSUMUGI」では、再資源化が難しい複合素材の紙パッケージや間伐材を紙糸へ再生し、一般消費者向け商品や参画団体のユニフォームなどに活用している。

また、「KOBE WOOD」は神戸の森林・里山・まちをつなぐことを目的に、市内の自然資源活用を促進するために設けられたブランドである。以下の1から3のいずれかを満たし、環境負荷を低減したものが対象となる。
- 神戸市内の森林管理や都市整備によって伐採・搬出された原木をはじめとする自然資源
- 1を原材料として加工された木材や製品で、神戸市またはその近隣で加工されたもの(製品における利用率は不問)
- 資源循環を目指して適切な管理がされている神戸市内の立木
本記事は一般社団法人アップサイクルおよび神戸市の発表をもとに作成。


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