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食べチョク調査、コメ農家の98.4%が生産継続に2万円以上必要と回答

産直通販サイト「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデンは、登録している全国のコメ農家を対象に実施した緊急アンケートの速報値を公表しました。令和8年産米の概算金が各地で前年産を大きく下回るなか、回答した生産者の98.4%が来年以降の生産継続には「玄米60kgあたり2万円以上」が必要と答えています。一方、把握している概算金の提示額や見込み額の中央値は1万7,500円にとどまり、生産現場で危機感が強まっています。

生産継続に必要な価格と概算金見込みに大きな開き

調査において「来年以降も生産を続けられる価格(玄米60kgあたり)」を尋ねたところ、98.4%が「2万円以上」と回答しました。内訳は「2万〜2万5,000円未満」が41.9%、「2万5,000〜3万円未満」が29.0%、「3万〜3万5,000円未満」が21.0%、「3万5,000円以上」が6.5%で、「2万円未満」は1.6%にとどまりました。

一方で、概算金の提示を受けているか見込み額を聞いている生産者(30名)が把握している金額は1万2,500円〜2万1,000円に分布し、中央値は1万7,500円(単純平均は約1万7,000円)でした。多くの生産者が生産継続に必要とする水準を下回っています。

上昇する生産コストと高まる経営不安

概算金が上昇した生産コストに見合っているかという質問では、「全く見合っていない」(66.1%)と「やや見合っていない」(30.6%)を合わせて96.8%が見合っていないと回答しました。

現在の経営継続への不安については、「強い不安がある」(41.9%)と「いくらか不安がある」(45.2%)を合わせて87.1%が不安を抱えています。さらに、2026年7月の前回調査にも回答した57名のうち、54.4%が経営継続への不安が「強くなった」と答えました。また、収穫や出荷を目前に控える時期でありながら、41.9%が「概算金は全く分からない・提示されていない」と回答しています。

離農検討の背景と流通構造への受け止め

離農の動きについて尋ねたところ、「身近に検討している人がいる」が53.2%で最多となり、「自分自身も離農・規模縮小を検討している」も9.7%ありました。自ら検討していると答えた6名は、全員が経営継続に「強い不安がある」と回答しています。

作付け縮小や離農を考える理由(複数選択)としては、「生産コストの上昇」が67.7%で最も多く、「米価・概算金の下落」(64.5%)、「体力面・高齢化」(58.1%)が続きました。

流通や価格をめぐっては、卸や商社が高値期の在庫を抱えている状況について51.6%が「流通構造そのものの課題」と捉えています。また、価格下落による消費者負担の軽減に対しては「複雑な気持ちだ」が61.3%となった一方、「歓迎できる部分もある」とする回答も22.6%みられました。

相談窓口「令和の目安箱」を開設し支援へ

ビビッドガーデンは調査結果を受け、コメ生産者の困りごとを直接受け付ける窓口「食べチョク おコメ生産者さん向け 令和の目安箱」を開設しました。集まった声をもとに課題解決への取り組みを進めるとしています。また、売上に悩む生産者に向け、食べチョクでの販売ノウハウを提供する説明会や相談会を複数日程で開催する予定です。

株式会社ビビッドガーデン概要

  • 代表者:代表取締役社長 秋元里奈
  • 本社所在地:東京都港区浜松町1丁目7番3号 第一ビル4F
  • 設立日:2016年11月29日
  • 主な事業内容:産直通販サイト「食べチョク」などの運営

本記事は株式会社ビビッドガーデンの発表および農林水産省の公表データをもとに作成しました。

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