木造住宅耐震診断の2025年改訂版、1階評点が下がる傾向 インテグラルが分析
木造住宅向け耐震診断ソフト「ホームズ君 耐震診断Pro」を開発・販売する株式会社インテグラルは、木造住宅58物件の実データを用いた耐震診断の比較分析結果を発表しました。一般財団法人日本建築防災協会が発行した「2025年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法」と従来の2012年版を比較したもので、2026年8月28日に情報サイト「学ぼう!ホームズ君」で公開されました。
新旧基準の比較では1階の評点が低下し2階は上昇する傾向
今回の分析は、1963年から1990年に竣工した在来軸組構法の木造住宅58物件(2階建て54物件、平屋建て4物件)の耐震改修前のデータを対象に実施されました。なお、特定の年代や構法を対象としたものであり、すべての木造住宅で同様の傾向を示すものではないとしています。
一般診断法における2012年版と2025年版の比較では、1階は58物件中49物件(84%)で評点が低下した一方、2階は54物件中42物件(78%)で評点が上昇しました。建物全体の上部構造評点では、58物件中45物件(78%)で2025年版の評点が低くなりました。1階の低下要因には柱接合部低減係数の評価や有開口壁の評価条件の厳格化があり、2階の上昇要因には柱接合部低減係数の見直しによる評価の緩和が挙げられています。
精密診断法においても同様に、1階は58物件中56物件(97%)で評点が低下し、2階は54物件中41物件(76%)で上昇しました。建物全体では58物件中55物件(95%)で評点が低下し、一般診断法以上に改訂の影響が表れる結果となりました。
2025年版の比較では71%の物件で精密診断法の評点が高く
2025年版における一般診断法と精密診断法を比較したところ、58物件中41物件(71%)で精密診断法による建物全体の上部構造評点が高くなりました。階別では、1階で58物件中41物件(71%)、2階では54物件中52物件(96%)で精密診断法の評点が高く、2階における評点差は平均で+0.21となりました。
インテグラルは、一般診断法の評点のみで補強計画を立てると不要な補強箇所や補強量が増加する可能性があるとし、各階・各方向の耐震性能を精緻に把握できる精密診断法を活用することが、合理的かつ経済的な耐震補強につながるとしています。
自治体等向けのセミナー実施とソフトウェア展開
インテグラルでは、建築士会、建築士事務所協会、地方自治体、教育機関などを対象に「2025年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法」の解説セミナーを実施しています。セミナーでは主な変更点や新旧基準の比較、実物件分析の傾向、補強計画のポイントなどを解説します。
また、同社が提供する耐震診断ソフト「ホームズ君 耐震診断Pro」は、2025年改訂版に基づく一般診断法・精密診断法による診断および耐震補強設計に対応しています。
株式会社インテグラルの概要

- 会社名:株式会社インテグラル
- 所在地:茨城県つくば市学園南二丁目7番地
- 代表取締役:藤間明美
- 事業内容:住宅設計ソフトウェア「ホームズ君」シリーズの開発・提供

本記事は株式会社インテグラルの発表をもとに作成。
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