高島織物、着物と帯のデザインコンテスト開催へ 大賞作は製品化を予定
京都・西陣で帯の製造や販売を手がける株式会社高島織物は、創業111年記念イベントとして「第3回 高島織物 着物デザインコンテスト」を開催します。プロ・アマチュアを問わず、着物と帯をコーディネートした新しいデザインを全国から募集します。最高賞となる大賞に選ばれたデザインは賞金が贈呈されるほか、西陣織の技術を用いて実際に製品化される予定です。
西陣織産業の縮小と担い手の高齢化が背景
西陣織は日本を代表する伝統産業の一つですが、その産業規模は長期的に縮小傾向にあります。京都市の資料によると、西陣織の出荷額は1990年の2,795億円から2014年には334億円に減少しました。さらに西陣織工業組合のデータでは、2023年の出荷額は約169.6億円となっており、1990年と比較して約94%縮小しています。現在の西陣織メーカーは約275社、従事者は約3,000人とされています。
また、伝統的工芸品産業全体における担い手の高齢化も課題となっています。経済産業省の調査では、同産業の従事者のうち50歳代以上が63.4%を占める一方、20歳代以下は5.9%にとどまっています。伝統技術を守りながら、若い世代やこれまで着物づくりに関わりのなかった人々の感性を取り込み、新たな需要を開拓することが求められています。
1915年に創業し、2026年で創業111年を迎えた高島織物は、職人から受け継いだ技術を生かしながら時代の感性を取り入れた帯づくりを行ってきました。3回目となる今回のコンテストでは「未来へつなぐ一枚。」をテーマに掲げ、応募者が考える新しい日本の美を表現した着物と帯の図柄やコーディネートを募集します。
参加資格は着物や日本文化に関心のあるすべての人で、プロ・アマチュアを問いません。手描きおよびデジタルデータの両方による応募に対応します。作品は「西陣織への熱意」「日本文化としての豊かさ」「デザイン性・アート性」を基準に、同社のデザイナーやバイヤーが総合的に審査します。
大賞受賞作は実際の着物・帯として製品化へ
コンテストの各賞として、最高賞の「高島織物大賞」(1名)には賞金10万円、「未来を織る賞」(1名)および「伝統継承賞」(1名)には各3万円、「革新デザイン賞」(3名)には各1万円が贈呈されます。
高島織物大賞の受賞デザインは、同社が培ってきた技術を用いて実際の着物や帯として製品化される予定です。単なるデザインの表彰にとどまらず、職人の手と技術を通じて実物として形にすることを目指しています。同社は本コンテストを、多様なクリエイターが伝統産業に関わるきっかけとして位置づけています。
コンテストの概要は以下の通りです。
- 応募期間:2026年9月1日(火)〜2027年4月30日(金)23:59
- 詳細ページ:https://www.takashimaorimono.co.jp/designcontest2026
株式会社高島織物の概要は以下の通りです。
- 会社名:株式会社高島織物
- 代表者:代表取締役 中須賀賢一
- 所在地:京都市北区紫野南舟岡町5番地
- 創業:1915年(大正4年)
本記事は株式会社高島織物、京都市、西陣織工業組合、経済産業省の発表情報をもとに作成しました。
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