経営知見の学習サイト「CULTIBASE Lab」が無料に

株式会社MIMIGURIは、理論と実践が融合した経営・マネジメントの最新知見を学べる会員制サービス「CULTIBASE Lab」の完全無料化を発表した。これまで月額2980円の有料会員限定で公開していた900本以上の動画コンテンツや記事、ラジオを無料で視聴できるようになる。

CULTIBASE Labは、経営コンサルティングファームであるMIMIGURIが、経営層や人事責任者、ミドルマネージャーなどに向けて、独自の最新知見を発信するサービスだ。MIMIGURIは文部科学省認定研究機関でもあり、経営・マネジメントに関する研究と実践を往復する中で編み出した知見を提供してきた。

コンテンツは多角化経営、マネジメント、組織変革、組織開発、職場づくりやファシリテーションなど幅広いテーマを扱っている。CULTIBASE Labは、会員とともに学ぶ”コミュニティ”であることを重視しており、単なる方法論の解説にとどまらず、ユーザーが自らの組織について考え、実践するための「観点」が学べる内容を届けてきたという。

CULTIBASE Labの無料化の背景には、有料会員制の特性を活かして熱量の高いコミュニティを形成し、独自の知見を生み出してきた一方で、コンテンツの拡がりが限定的になってしまう側面があったことがある。会員が学んだことを自組織で実践する際、上司や同僚との「共通言語」を作りづらく、うまく実践しきれないという声もあったそうだ。

また、不確実性の高い社会の中で個人のキャリア観や働く価値観が常に変化する現代においては、その受け皿である組織にも変化し続けることが求められている。MIMIGURIでは、新しい時代の組織のあり方として、個人の自己実現と社会的価値探究の両立を実現する「冒険的世界観」に基づいた組織づくりを提唱している。

CULTIBASE Labを完全無料化し開かれた場にすることで、理論と実践を融合した独自の知を今まで以上に多くの方に届け、学んだ内容をユーザー自身が冒険的に実践し続けられるようにしたいとのこと。こうした取り組みを通じて、知の発信に留まらず、組織づくりの担い手における共通言語をつくる「オープンソースコミュニティ」の実現を目指す。

新たなコンセプトは「人と組織をもっとプレイフルに」。MIMIGURIが研究と実践の中で発見した「知」を開き、より広い社会全体を対象に、より多様な方と、人や組織の可能性を協同的かつ冒険的に探究を深められる場づくりを目指していくという。