田中貴金属記念財団、2026年度貴金属に関わる研究助成金を9月から募集へ
一般財団法人田中貴金属記念財団は、2026年度の「貴金属に関わる研究助成金」の研究テーマ募集を2026年9月1日から11月30日まで実施する予定です。本助成制度は、貴金属に関連する革新的な研究や技術開発、製品開発を通じて学術や産業の発展に寄与することを目的に、国内の教育機関および公的研究機関を対象に行われます。第28回目を迎える今回は、新設賞を含む5つの賞が設けられ、受賞者には総額2,000万円を上限とする助成金が授与されます。
総額2,000万円を助成する5つの賞を設置
2026年度の助成制度では、最高金額1,000万円の「Umekichi Tanaka Award」をはじめ、「Ichiro Tanaka Award」(300万円)、「Junichiro Tanaka Award」(100万円)、「HIRAMEKI Award」(50万円)、「KIRAMEKI Award」(50万円)の計5賞が設定されています。なお、助成金は奨学寄附金として取り扱われ、各賞で受賞該当なしとなる場合もあります。
今回新設された「Junichiro Tanaka Award」は、従来の「Innovative Precious Metals Award」を発展的に見直した賞で、貴金属の新たな可能性を拓く研究や開発を後押しするものとして位置づけられています。
歴代社長の歩みを象徴する主要賞の名称
主要賞には、田中貴金属の発展を支えてきた歩みを象徴する名称が冠されています。
創業者である田中梅吉氏に由来する「Umekichi Tanaka Award」は、外国金貨の精錬や地金取引の発展、使用済み電球からの白金回収や白金細線加工などの技術確立を通じて、日本の産業用貴金属技術の基盤構築を後押しした実績にちなんでいます。
二代目社長・田中一郎氏に由来する「Ichiro Tanaka Award」は、白金やパラジウムなど重要材料の安定調達体制を構築し、化学工業や電気通信、理化学分野への供給基盤を強化した功績を反映しています。
三代目社長・田中淳一郎氏に由来する「Junichiro Tanaka Award」は、電子部品向け接点材料や半導体関連材料、貴金属触媒などの研究開発と事業化を推進し、先端技術の進化と産業基盤形成を牽引した歩みを象徴しています。
応募対象と研究テーマの条件
募集対象は、日本国内の教育機関(大学、大学院、高等専門学校)または国公立およびそれに準ずる研究機関に勤務している研究者です。国内の研究機関に所属していれば活動拠点は国内外を問いません。なお、「KIRAMEKI Award」は2026年4月1日時点で37歳以下の研究者を対象としています。
応募条件となる研究テーマは、貴金属(白金、金、銀、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウムの8元素)を利用した、または貴金属に応用できる持続可能な未来づくりに貢献する新しい研究・開発で、以下のいずれかに該当する必要があります。
- 貴金属に関わる新しい技術(新規材料、加工方法、プロセス開発など)
- 製品開発に革新的な進化をもたらす研究(新規機能、プロセス開発、計算科学など)
- 貴金属を利用した、新しい製品の研究・開発
他の材料メーカーと共同開発を実施している(または予定している)場合はその旨の明記が必要です。すでに製品化・実用化されているものや、その予定があるものは対象外となります。
応募は、2026年9月1日9時から11月30日17時まで同財団ホームページ上のエントリーフォームで受け付け、選考結果は2027年3月末頃に同ホームページ上で発表される予定です。
田中貴金属記念財団の概要
- 名称:一般財団法人田中貴金属記念財団
- 所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-6-6
- 代表理事:岡本 英彌
- 設立:2015年
- 事業内容:貴金属に関する学術的、技術的な研究に対する助成、優れた研究に対する顕彰および講演会等の開催
本記事は一般財団法人田中貴金属記念財団の発表をもとに作成
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