イトーキの薬剤ピッキングシステム検証、応援薬剤師の業務時間を60%削減
株式会社イトーキは、薬剤自動ピッキングシステム「DAP with MediMonitor」を導入している調剤薬局「くすりの福太郎 八千代台西口店」において実施した、調剤業務効率化の検証結果を発表しました。検証の結果、応援や新規配属の薬剤師における薬剤ピッキング業務時間が60.0%削減されたことが確認されました。また、当該店舗に勤務する経験豊富な薬剤師においても32.6%の業務時間削減が確認されています。

処方箋調剤業務のうち「計数調剤」と「監査」を対象に実施された今回の検証では、処方薬のピッキング開始から揃え終わるまでの時間が測定されました。
測定の結果、店舗勤務の薬剤師では平均2分38秒から1分46秒へ32.6%削減され、応援および新規薬剤師では平均4分33秒から1分49秒へと60.0%削減されました。応援薬剤師であっても店舗勤務の薬剤師と近い水準で業務を行えることが確認され、経験や記憶に依存しやすい調剤業務の標準化や、教育にかかる負荷の軽減につながる結果が得られたとしています。また、対物業務の効率化によって生まれた時間は、服薬指導や在宅訪問といった対人業務へ充てられることが期待されています。
人手不足や対人業務の需要拡大を背景に導入
調剤薬局業界では近年、薬剤師不足や採用競争の激化が課題となっています。2019年の「0402通知」により一定条件下で薬剤師以外によるピッキング業務の一部が可能となった一方、約1万3千品目ある処方薬の取り違えなど過誤リスクへの対策が求められています。さらに、高齢化や在宅医療ニーズの拡大に伴い、服薬指導や在宅訪問など患者と向き合う業務の強化も必要とされています。


くすりの福太郎では調剤業務の省人化と安全性向上の両立を目指して設備の検討を進めており、省スペース性と拡張性、コストを抑えながら過誤防止機能を備えている点や、医療事務スタッフとのタスクシェア推進に適している点が評価され、本システムの導入に至りました。
物流倉庫の自動化技術を医療分野へ応用
「DAP with MediMonitor」は、小型ロボットが薬剤トレイを自動搬送するシステムです。レセプトコンピューターにデータを入力すると該当するトレイが自動で出庫口に運ばれる仕組みで、重量監査や監査支援、記録保存などの機能を備えています。薬剤を探して集める作業や保管場所の記憶、歩行距離を減らすことで、スタッフの身体的・精神的負担を軽減します。
本システムには、イトーキが工場や物流施設向けに40年以上提供しているシャトル台車式自動倉庫システム「システマストリーマー SAS」の技術が応用されています。物流分野で培ったピッキングなどの自動化技術を医療分野へ展開することで、薬局運営の支援を図っています。
検証実施店舗の概要
- 店舗名:くすりの福太郎 八千代台西口店
- 所在地:千葉県八千代市八千代台西1-6-1
- 営業時間:平日 9:00~19:00、土曜 9:00~18:00
- 休業日:日曜・祝日
本記事は株式会社イトーキの発表をもとに作成。
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