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Green Carbonなど、宮城県角田地区の水田で中干し延長によるクレジット創出へ

Green Carbon株式会社は、あぶくま川水系角田地区土地改良区(水土里ネットかくだ)および宮城県土地改良事業団体連合会(水土里ネットみやぎ)と連携し、東北農政局 宮城県拠点の協力のもと、水田の中干し期間延長によるJ-クレジット創出の取り組みを推進します。対象となるのは水土里ネットかくだ管内の水田5,014haで、これは宮城県の水田面積10万1,700ha(令和6年7月15日現在)の約5%に相当します。2027年産からの本格実施を予定しており、初年度は約10,000t-CO₂、将来的には年間最大約25,000t-CO₂のクレジット創出を目指すとしています。

水田の中干し延長と土地改良区の経営課題解決を両立へ

水田の「中干し期間の延長」は、水田の水を抜く中干しの期間を直近2か年以上の実施日数の平均より7日間以上延長することで、地球温暖化の原因となるメタンガスの排出を削減する手法です。J-クレジット制度では方法論AG-005として定められています。この取り組みを地域全体で進めるには、農家単位での実践に加え、農業用水の配水計画との調整が必要とされています。

今回の取り組みでは、配水計画を担う土地改良区が中干し延長を前提とした水管理を設計し、管内水田での面的な実施を目指します。参画する生産者が増えることで用水路への供給水量を削減し、物価高に伴い高騰する揚水機場のポンプ稼働の電気代(維持管理費)を抑制する効果も見込んでいます。

また、土地改良区では離農進行による組合員数の減少に伴い、農業水利施設の維持管理を支える賦課金収入の縮小や、電力料金の高騰によるポンプ運転経費の増加といった経営課題を抱えています。本取り組みにおいて水土里ネットかくだはGreen Carbonのパートナーとしてクレジット創出を支援し、手数料収入を得る仕組みとすることで、農地で生まれた環境価値を農業インフラの維持管理費に還流させる方針です。

取り組みの4つの特徴と対象事業の概要

今回の取り組みには以下の4つの特徴が挙げられています。

  • 土地改良区を起点とした面的な取り組み:地域の配水計画と中干し期間の延長を一体的に検討し、地区単位での実施により広範囲での展開を目指します。
  • 5,014haの水田を対象に実施:水土里ネットかくだ管内の水田5,014ha(宮城県の水田面積の約5%)を対象とします。初年度は約10,000t-CO₂、将来目標として年間最大約25,000t-CO₂の創出を見込みます。
  • 農業水利施設の維持管理につながる仕組みへ:クレジット収益を水利施設の維持管理に充てることで、脱炭素と農業インフラの維持の両立を図ります。
  • 角田地区を起点に宮城県内へ横展開:角田地区での取り組みをモデルとし、水土里ネットみやぎと連携して県内の他の土地改良区への展開を目指します。

対象事業の概要は次の通りです。

  • 対象地区:あぶくま川水系角田地区土地改良区 管内
  • 対象面積:5,014ha(宮城県の水田面積の約5%)
  • 本格実施開始年産:2027年産(予定)
  • 初年度創出見込:約10,000t-CO₂
  • 将来目標:年間最大約25,000t-CO₂

※宮城県の水田面積は10万1,700ha(令和6年7月15日現在)。東北農政局宮城県拠点「MAFF NAVIみやぎ Vol.06」(令和7年8月)を参照。

連携する各者の役割

プロジェクトにおける各者の役割は以下のように分担されます。

  • あぶくま川水系角田地区土地改良区(水土里ネットかくだ):Green Carbonとのパートナー契約締結を進めており、管内農家への案内・取りまとめ、中干し期間延長に対応した配水スケジュールの調整、実施状況の確認や記録の取りまとめなどを想定しています。
  • 宮城県土地改良事業団体連合会(水土里ネットみやぎ):地域農業の持続的発展に向けた情報収集や、角田地区における取り組みの経過・成果についての共有とアドバイスを行います。
  • 東北農政局 宮城県拠点:「みどりの食料システム戦略」に掲げる目標達成に向けて助言や支援を行い、官民連携で推進します。
  • Green Carbon株式会社:プロジェクト全体の統括および技術的支援、J-クレジットの申請・登録・販売を担当します。農家向けワンプラットフォームサービス「Agreen(アグリーン)」を提供し、中干し延長に関する農家向け説明や研修を支援します。

今後の展開

Green Carbonは、角田地区の水田5,014haを対象に2027年産からの本格的な取り組みを進め、初年度は約10,000t-CO2、将来的には年間最大約25,000t-CO2のJ-クレジット創出を目指します。角田地区での成果や課題解決のノウハウを発信し、宮城県内における中干し延長の普及と脱炭素化の推進、および農業水利施設の維持管理という地域課題の解決につなげていくとしています。

会社概要

  • 会社名:Green Carbon株式会社
  • 代表者:代表取締役 大北 潤
  • 所在地:東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
  • 設立:2019年12月 12日
  • 事業内容:カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
  • URL:https://green-carbon.co.jp/

本記事はGreen Carbon株式会社の発表をもとに作成されています。宮城県の水田面積に関するデータは、東北農政局宮城県拠点「MAFF NAVIみやぎ Vol.06」(令和7年8月)に基づきます。

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