墨田区とCFC、子どもの体験格差解消で連携

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(CFC)は、東京都墨田区との間で、デジタル技術を活用した福祉保健課題の解決に係る連携協定を締結した。CFCは2022年10月より、墨田区を中心とした地域の経済困窮家庭の小学生を対象に、スポーツや文化芸術、体験活動等への参加費として利用可能な奨学金(電子クーポン)を提供する「子どもの体験奨学金事業『ハロカル』」を展開している。

この事業は、CFCが2022年12月に墨田区へ提出した「墨田区SDGs宣言書」にも掲げられており、墨田区とは奨学金の利用募集時の情報周知や他部署との連携等を行ってきた。今回の協定締結により、事業の対象となる経済困窮家庭に対応する福祉部局とのさらなる連携強化を図る。

CFCは、国内の子どもの貧困・教育格差解消を目的に2009年にプロジェクトを発足し、2011年6月に法人設立した。経済的な理由で学校外教育を受けることができない経済困窮家庭の子どもたちに、学校外教育で利用できる「スタディクーポン」を提供するとともに、大学生ボランティアによる相談支援を行っている。2023年度からは、体験格差の解消をめざす新事業「子どもの体験奨学金事業『ハロカル』」の展開を開始している。

この協定締結により、CFCと墨田区は「体験格差」の解消を通じて区内の子どもの貧困・格差等の課題解決に寄与すべく、一層の連携を図っていく。