大阪歴史博物館、杭全神社所蔵の「剣 銘 國永」を27年1月から初一般公開へ
大阪歴史博物館は、杭全神社(大阪市平野区平野宮町2-1-67)が所蔵する平安時代の刀剣「剣 銘 國永」を、令和9年(2027)1月6日(水)から2月23日(火・祝)まで公開します。境内にある築300年の土蔵から発見されたもので、一般への公開は今回が初の機会となります。作品保全上の観点から同館に寄託されており、7階常設展示室の特設ケースで展示されます。

境内の土蔵から発見され平安時代の作と判明
本作は、令和3年(2021)8月に杭全神社の境内にある土蔵を整理する過程で発見されました。当時は錆に覆われていたため、子細な検分を目的にクラウドファンディングによる資金調達を行って研磨事業を実施しました。
令和7年(2025)11月の研磨完了後、東京藝術大学名誉教授の原田一敏氏による検分が行われました。その結果、銘の書体や鏨づかいが五条国永の他の作例とほぼ一致することや、鍛え・刃文の判断から中世以降のものではないことが明らかであることなどから、平安時代の五条国永の作と考えて矛盾がないとの結論が呈されました。令和8年10月末にクラウドファンディング寄付者へお披露目されています。
平安時代の刀匠「五条国永」による希少な作例
国永は、宮内庁が所蔵する御物の「鶴丸国永」の作者として知られる刀匠です。三条宗近を祖とする三条派に連なり、平安時代の山城国(現在の京都府)で活動し、京都・五条に居住したとされることから「五条国永」と呼ばれています。
真作として知られるものは御物や重要文化財など数口しかなく、今回の発見によって銘字や作風の研究が大きく発展することが期待されています。今回公開される剣(全長は26.4センチ)は、重要文化財に指定されている個人蔵の剣と上品な姿形が通じるとされています。

2月7日には関連講演会も開催
会期中の令和9年(2027)2月7日(日)には、関連行事として講演会「杭全神社の五条國永―三条宗近の流れ」が開催されます。検分を行った原田一敏氏(東京藝術大学名誉教授、ふくやま美術館館長)が講師を務め、大阪歴史博物館4階の講堂で行われます。
定員は250名、参加費は1,000円です。参加にはインターネットによる事前申し込み(先着順)が必要となり、令和9年(2027)1月6日(水)午前9時30分より申し込み受け付けが予定されています。
展示の開催概要
- 名称:杭全神社所蔵「剣 銘 國永」の公開
- 主催:大阪歴史博物館
- 会期:令和9年(2027)1月6日(水)~2月23日(火・祝)
- 会場:大阪歴史博物館 7階 常設展示室 特設ケース(〒540-0008 大阪市中央区大手前4-1-32)
- 開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
- 休館日:火曜日 ※ただし、2月23日(火・祝)は開館
- 観覧料:常設展示観覧料(大人600円、高校生・大学生400円。中学生以下・大阪市内在住の65歳以上の方、障がい者手帳等をお持ちの方は無料)
本記事は大阪歴史博物館の発表をもとに作成しました。
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